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PHPのバージョンの確認方法|ホームページの土台を院長向けにやさしく解説

公開 2026年10月22日 約6分で読めます

「PHPのバージョンを確認してください」と言われても、どこを見ればよいのか分からない。そんな院長や事務長の方は少なくありません。PHPはホームページの裏側で動く仕組みなので、ふだん目にすることがないのは当然です。この記事では、ITに詳しくない方でも進められるよう、PHPのバージョンを確かめる3つの方法を、画面のたどり方とあわせて順番にご説明します。確認した番号の見方や、上げる必要があるかどうかの目安もまとめました。

そもそもPHPのバージョンとは

PHPとは、ホームページを動かすための土台となる仕組みです。WordPress(ワードプレス)で作られたホームページの多くは、このPHPの上で動いています。

バージョンとは「版の番号」のことです。スマホのOSに「17」「18」といった番号があるのと同じで、PHPにも「8.3」「8.4」といった番号があります。番号が新しいほど、見つかった弱点の修理が入っていたり、動きが速くなっていたりします。

番号は「8.3.36」のように3つの数字で表されます。最初の2つ(8.3)が大きな版、最後の数字(36)がその版の中での修理の回数のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。スマホでいえば、「OSの世代」と「その世代の中での小さな更新」にあたります。

なぜ今、確認が必要なのか

2026年10月20日、PHPの開発チームが深刻な脆弱性(プログラムの弱点)2件の修正を予告し、翌21日にはIPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日)も出ました。修正版は PHP 8.5.12 / 8.4.27 / 8.3.36 / 8.2.35 です。詳しい経緯は「2026年10月のPHPの脆弱性、クリニックは何をすればいい?」をご覧ください。

方法1:WordPressの管理画面で確かめる

ホームページがWordPressで作られていて、医院で管理画面に入れる場合は、この方法がいちばん手軽です。お知らせの更新などで管理画面に入ったことがある方なら、同じ入口から進めます。

  1. WordPressの管理画面に入るふだんお知らせを更新している画面です。入り方が分からない場合は、無理に探さず方法3に進んでください。
  2. 左のメニューから「ツール」を選ぶメニューの下のほうにあります。表示されていない場合は、管理者の権限がない可能性があります。
  3. 「サイトヘルス」を開くサイトの健康状態をまとめた画面です。ここに表示されるおすすめの対応も、参考になります。
  4. 「情報」の欄から「サーバー」を開く上部の「情報」を押し、一覧の中の「サーバー」を開くと、PHPのバージョンが書かれた行があります。

表示された番号を、紙やメモアプリに控えておきましょう。後で制作会社に相談する時にも役立ちます。

なお、PHPのバージョンはホームページの見た目からは分かりません。トップページのデザインが新しくても、裏側の土台は開業当時のまま、ということもよくあります。家にたとえると、壁紙を張り替えても、玄関の鍵は昔のまま、という状態です。見た目ではなく、こうした管理画面の数字で確かめることが大切です。

  • サイトヘルスの画面で「重要な問題」と表示されている項目があれば、あわせて控えておく
  • WordPress自体のバージョンも同じ画面で確認できるので、一緒にメモしておく
  • 画面の写真を撮っておくと、制作会社に送る時に説明が要らず便利

方法2:レンタルサーバーの管理画面で確かめる

ホームページを置いている「レンタルサーバー」(ホームページのデータを預けている貸し倉庫のようなもの)の管理画面でも確認できます。多くのレンタルサーバーでは、PHPのバージョンは契約者が管理画面で選ぶ仕組みになっています。

  1. サーバーの契約情報を探す契約時のメールや請求書に、サーバー会社の名前と管理画面へのログイン情報が書かれていることが多いです。
  2. 管理画面にログインするログイン情報が医院の手元にない場合は、制作会社が契約している可能性があります。その場合は方法3へ進みます。
  3. 「PHP」と書かれた設定を探すサーバー会社によって名前は違いますが、「PHPバージョン設定」「PHP設定」などの項目があります。
  4. ホームページのアドレスごとの番号を見る複数のアドレスを契約している場合は、医院のホームページのアドレスの行の番号を確かめます。

確認だけにとどめましょう

この画面では、ボタン一つでPHPのバージョンを切り替えられることがあります。ただ、切り替えるとホームページの表示が崩れることがまれにあるため、確認だけにとどめ、変更は制作会社と相談してから行ってください。注意点は「レンタルサーバーでPHPのバージョンを変える前に確認すること」にまとめています。

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方法3:制作会社や保守会社に聞く

管理画面に入れない場合や、操作に自信がない場合は、ホームページを作った制作会社や保守会社に聞くのが確実です。聞くことは難しくありません。次のような文面をそのまま使っていただいて構いません。

  • 当院のホームページのPHPのバージョンを教えてください
  • 2026年10月に公表されたPHPの脆弱性の修正版(8.5.12 / 8.4.27 / 8.3.36 / 8.2.35)以降になっていますか
  • サーバーの契約者は当院と御社のどちらになっていますか
  • 更新が必要な場合、作業の日程と費用の有無を教えてください

また、外から見える範囲でよければ、HPドクターの 無料の自動診断 でも、PHPやWordPressのバージョンの手がかりをお調べします。ただし、サーバーの設定によっては外から番号が見えないことも多く、正確な番号は管理画面での確認が必要です。

確認した番号の見方と、次にやること

番号が分かったら、次の表と見比べてみてください。今回の脆弱性の修正版と、サポート(開発チームによる修理の提供)の状況から、おおまかな目安をまとめました。

確認した番号状態次にやること
8.5.12以降、8.4.27以降、8.3.36以降、8.2.35以降今回の修正が入っている版そのまま様子を見つつ、今後の更新にも備える
8.2〜8.5で、上の番号より前修正前の版同じ大きな版の修正版へ上げるよう相談する
8.1以前(7.4、5.6など)サポートが終わっていて修正版が出ない8.2以降へ上げる計画を制作会社と立てる
番号が分からない確認が必要制作会社に問い合わせるか、専門家に見てもらう

8.1以前の場合は、スマホでいえば更新が届かなくなった古い機種を使い続けている状態です。上げ方や注意点は「PHPのサポート終了とは?」でご説明しています。

数字が大きく離れている時は

たとえば7.4から8.3へ上げるように、大きく番号が離れている場合は、古いプラグインやデザインの部品が対応していないことがあります。その場合でも、多くは部品の入れ替えや調整で対応でき、作り直しが必要とは限りません。

確認を続けられる体制をつくる

PHPのバージョンは、一度確認すれば終わりではありません。修正版はこれからも出ますし、今使っている版もいずれサポートが終わります。年に一度、健康診断のように確かめる習慣があると安心です。確認した日付と番号を、医院の備品台帳や引き継ぎの資料に書いておくと、事務長が交代した時にも困りません。

とはいえ、診療の合間にサーバーの管理画面を見るのは負担が大きいものです。HPドクターでは、月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円で、担当者がPHPやWordPressの更新の確認から対応までお引き受けします。今の制作会社との契約はそのままでも大丈夫です。

「確認してみたけれど、番号の意味がよく分からない」「制作会社の返事を待っている間が不安」という場合は、専門家による 無料のセカンドオピニオン をご利用ください。今のホームページの状態を確かめ、制作会社にそのまま渡せる形でお伝えします。

ホームページにも、セカンドオピニオンを

今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。

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よくあるご質問

WordPressの管理画面に「サイトヘルス」が見当たりません。

管理者の権限がないアカウントでログインしているか、WordPressがかなり古い版である可能性があります。無理に探さず、レンタルサーバーの管理画面で確かめるか、制作会社に問い合わせてください。

レンタルサーバーのログイン情報が分かりません。

サーバーを制作会社が契約・管理していることがあります。まずは契約書や請求書を探し、見つからなければ制作会社に契約者が誰かを確認しましょう。

自動診断でPHPのバージョンが表示されないのはなぜですか?

多くのサーバーは、外からPHPの番号が見えないように設定されています。これ自体は悪いことではありません。正確な番号は、WordPressかサーバーの管理画面で確かめてください。

自分でPHPのバージョンを上げてもよいですか?

管理画面から切り替えられる場合でも、表示が崩れるおそれがあるため、バックアップを取ったうえで制作会社と相談してから行うのが安心です。確認だけなら、操作しても問題はありません。

どのくらいの頻度で確認すればよいですか?

目安として年に一度、加えて今回のような大きな注意喚起が出た時に確認すると安心です。保守会社に任せている場合は、確認結果を報告してもらうようにしておくとよいでしょう。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。