セキュリティ・弱点
古いjQueryが使われているホームページは大丈夫?確かめ方と直し方
ホームページの診断結果に「古いjQueryが使われています」と出て、戸惑ったことはありませんか。jQuery(ジェイクエリー)は、多くのホームページで使われてきた部品のひとつです。古いままになっていると弱点が残っていることがありますが、多くの場合は作り直さなくても、部品の入れ替えや整理で対応できます。この記事では、jQueryとは何か、何が気になるのか、確かめ方と直し方を順番にご説明します。
jQueryとは:ホームページの「動き」を手軽にする部品集
ホームページには、写真が切り替わるスライド、押すと開くメニュー、ページの上に戻るボタンなど、さまざまな「動き」があります。こうした動きをつくるためのプログラムを、手軽に書けるようにまとめた部品集がjQueryです。
たとえるなら、医院の内装工事で使う「既製品の建具セット」のようなものです。扉や引き出しを一から作るより、セットを使えば早くきれいに仕上がります。そのため、開業時に作られたクリニックのホームページの多くで、jQueryが使われてきました。WordPressで作られたホームページでも、テーマ(デザインの部品)や追加機能(プラグイン)がjQueryを使っていることがよくあります。
jQueryそのものが悪いわけではない
jQueryは今も使われている部品で、使っていること自体は問題ではありません。気をつけたいのは、弱点が修正された新しい版があるのに、古い版を使い続けている場合です。
建具セットにたとえると、扉の蝶番に不具合が見つかり、メーカーが改良品を出しているのに、古い蝶番のまま使い続けている状態です。普段は問題なく開け閉めできても、知っている人から見れば弱いところがはっきり分かってしまいます。ホームページの部品も同じで、見た目に問題がなくても、中の部品が古いままになっていることがあります。
特に、開業から年数がたっているホームページでは、作った当時の版のまま一度も入れ替えられていないことがよくあります。制作会社が変わったり、担当者が替わったりするうちに、どの部品が使われているのかを誰も把握していない、というお話もよく伺います。まずは「何が使われているか」を知ることが、手入れの第一歩です。
古いjQueryのままだと、何が気になるのか
jQueryも、ほかの部品と同じように、時間がたつと弱点が見つかり、作り手が修正した新しい版を出してきました。古い版のままだと、すでに知られている弱点が残っていることになります。
- 入力欄やページの表示の仕方によっては、外から不正なプログラムを差し込まれるきっかけになり得る
- ホームページの診断で毎回指摘され、ほかの大事な指摘が埋もれてしまう
- 古いjQueryに合わせて作られた追加機能やテーマも古いままになりがちで、まとめて手入れが遅れる
- 新しいブラウザでの表示や動きが、少しずつ不安定になることがある
ただし、古いjQueryが使われているからといって、すぐに何かが起きるとは限りません。弱点が実際に悪用されやすいかどうかは、ホームページの作りによって変わります。大切なのは、慌てて作り直すことではなく、今の状態を確かめて、順番に手入れすることです。
より優先したいものもある
jQueryは、ブラウザの中で動く部品です。一方、サーバーの中で動くPHPの弱点は、外からサーバーを操られるおそれにつながることがあります。2026年10月にはPHP本体の深刻な弱点についてIPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日)が出ました。PHPが古い場合は、そちらを先に確かめるのがおすすめです。
PHPのバージョンの確かめ方はPHPのバージョンを確認する方法をご覧ください。
古いjQueryが使われているかを確かめる方法
jQueryのバージョンは、ホームページの見た目からは分かりません。専門的な操作をしなくても確かめられる方法を、手順でご紹介します。
- 無料の自動診断を使うHPドクターの自動診断では、ホームページのアドレスを入れるだけで、古い部品が使われていないかを含めた状態を確かめられます。結果に出た部品名とバージョンを控えておきます。
- 制作会社にバージョンを尋ねる「jQueryはどのバージョンを使っていますか」「どの部品が使っていますか」と尋ねます。WordPressの場合は、テーマや追加機能ごとに別のjQueryを読み込んでいることもあります。
- WordPressの更新状況を確かめるWordPressで作られたホームページでは、WordPress本体に含まれるjQueryは、本体の更新とともに新しくなるのが一般的です。WordPressの管理画面で、本体・テーマ・追加機能の更新のお知らせが残っていないかを確かめます。
- 結果を記録するどの部品が、どのバージョンのjQueryを使っているかを記録しておきます。直した後に、もう一度診断して比べるときの手がかりになります。
テーマに古いjQueryが直接組み込まれている場合、WordPress本体を更新しても古いものが残ることがあります。診断の結果と制作会社の答えが食い違うときは、この点を尋ねてみてください。
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直し方の選択肢
古いjQueryの直し方は、ホームページの作りによっていくつかあります。どれが合うかは制作会社や保守の専門家と相談して決めますが、選択肢を知っておくと話がしやすくなります。
| 直し方 | どういう方法か | 向いている場合 |
|---|---|---|
| WordPressと部品を更新する | WordPress本体・テーマ・追加機能を新しい版にし、あわせてjQueryも新しくする | WordPressで作られていて、更新のお知らせが残っている場合 |
| jQueryだけを入れ替える | 古いjQueryを、修正された新しい版に差し替える | テーマや独自の作りに、古いjQueryが直接組み込まれている場合 |
| 使っていない部品を整理する | 古いjQueryを使っている追加機能のうち、使っていないものを外す | 昔入れたまま使っていない追加機能が残っている場合 |
| 動きの部分を作り替える | 古いjQueryに頼っている一部の動きだけを、別の方法で作り直す | 新しい版に入れ替えると動かなくなる部分が限られている場合 |
どの方法でも、ホームページ全体を作り直す必要があるケースは多くありません。まずは更新や入れ替えで対応できるかを確かめ、それでも難しい部分だけを個別に考えるのが現実的です。追加機能の弱点の確かめ方はWordPressのプラグインの弱点を確認する方法でもご紹介しています。
制作会社に相談するときは、診断で出た部品名とバージョン、気になっているページを伝えたうえで、「どの直し方が合っているか」「作業にどのくらいの時間がかかるか」「作業中にホームページが見られなくなる時間はあるか」を尋ねておくと、医院の予定と合わせて進めやすくなります。費用がかかる場合は、作業の範囲とあわせて事前に確かめておきましょう。
入れ替えるときに気をつけたいこと
jQueryは、ページの動きを支える部品です。新しい版に入れ替えると、古い書き方に合わせて作られていた部分が動かなくなることがあります。慌てずに、次の点を押さえて進めると安心です。
- 入れ替える前に、ホームページの控え(バックアップ)を取っておく
- できれば本番とは別の試しの場所で、先に入れ替えて動きを確かめる
- メニュー、スライド、地図、予約や問い合わせのフォームなど、動きのある部分を一通り確かめる
- パソコンとスマートフォンの両方で表示を確かめる
- 入れ替えた日と内容を記録し、気になる点が出たときに元に戻せるようにする
診療に影響しにくい時間帯を選ぶ
予約フォームなど患者さんが使う機能に関わる場合は、休診日や診療時間外など、影響の少ない時間帯に作業してもらうのがおすすめです。
作業が終わったら、もう一度自動診断を使って、古いjQueryの指摘が消えているかを確かめましょう。指摘が残っている場合は、ほかのテーマや追加機能が別に古いjQueryを読み込んでいる可能性があります。その場合も、結果を制作会社に伝えれば、どの部品が原因かを絞り込んでもらいやすくなります。一度で全部が片づかなくても、指摘が少しずつ減っていけば、ホームページの状態は着実によくなっています。
WordPressの更新を長く止めていた場合の影響については、WordPressを更新しないとどうなるかの記事も参考にしてください。
部品の手入れを、まとめて任せる
jQueryは、PHPやWordPress、テーマ、追加機能と同じく、ホームページを構成する部品のひとつです。一つずつ気にかけるのは大変ですが、定期的にまとめて確かめる仕組みがあれば、古い部品が残り続けることを防ぎやすくなります。
HPドクターは、クリニック向けのホームページ保守サービスです。担当制で、PHPやWordPress、jQueryなどの部品の状態を確かめ、更新や入れ替えをお手伝いします。月額10,000円〜30,000円(税別)、初期費用0円、緊急時は24時間受付で、今の制作会社との契約はそのままでもご利用いただけます。まずは無料の自動診断で、古い部品が使われていないかを確かめてみてください。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
古いjQueryが使われていると、ホームページを作り直す必要がありますか?
多くの場合、作り直しまでは必要ありません。WordPressや部品の更新、jQueryの入れ替え、使っていない追加機能の整理などで対応できることがほとんどです。
WordPressを更新すれば、jQueryも新しくなりますか?
WordPress本体に含まれるjQueryは、本体の更新とともに新しくなるのが一般的です。ただし、テーマや追加機能が独自に古いjQueryを読み込んでいる場合は、それが残ることがあります。
jQueryとPHP、どちらを先に確かめるべきですか?
PHPはサーバーの中で動く土台で、2026年10月には深刻な弱点の注意喚起も出ています。PHPが古い場合は、PHPを先に確かめることをおすすめします。そのうえでjQueryなどの部品を順に手入れしてください。
入れ替えたら、予約フォームが動かなくなることはありますか?
古い書き方に合わせて作られた部分が、新しい版で動かなくなることはあります。入れ替え前に控えを取り、入れ替え後に予約や問い合わせのフォームが送信まで正しく動くかを確かめてください。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。

