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トラブル対処

ホームページが表示されない原因と、慌てないための確認順

公開 2026年10月22日 約7分で読めます

朝、スタッフから「ホームページが開きません」と言われた。患者さんからも電話で同じことを聞かれた。そんな時、何から確かめればよいか迷われる院長は少なくありません。ホームページが表示されない原因はいくつかありますが、順番に確かめていけば、どこに連絡すればよいかが見えてきます。この記事では、よくある原因と、慌てずに進めるための確認の順番、表示されない間の患者さん対応をご紹介します。

まず「自分だけ見られないのか」を確かめる

最初に確かめたいのは、院内のパソコンだけで見られないのか、誰が見ても見られないのかです。院内のネットワークやパソコンの不調が原因なら、ホームページ自体には問題がないこともあります。

  • 院内のWi-Fiを切って、スマートフォンの通信(4Gや5G)でホームページを開いてみる
  • 別のブラウザ(ホームページを見るためのアプリ。ChromeやSafariなど)でも開いてみる
  • スタッフの方や家族など、院外にいる人にも開いてもらう
  • トップページだけでなく、診療案内やアクセスなど他のページも開いてみる

スマートフォンの通信では見られるのに院内だけ見られないなら、院内のネットワーク機器やパソコンの設定が原因の可能性があります。この場合は、院内のネットワークを管理している業者さんへの相談が近道です。どこから見ても見られない場合は、ホームページ側に原因があると考えて、次の確認に進みます。

また、一部のページだけが表示されないのか、すべてのページが表示されないのかも大事な手がかりです。トップページは見られるのにお知らせのページだけ見られない、といった場合は、ホームページ全体ではなく、特定のページや部品の不具合であることが多く、落ち着いて担当者に伝えれば比較的早く直ることもあります。

画面に出ている文字を記録しておきましょう

「このサイトにアクセスできません」「接続がプライベートではありません」「500」「403」など、表示される文字や数字は原因を探す大事な手がかりです。スマートフォンで撮影しておくと、後で相談する時に話が早く進みます。

表示されない主な原因

ホームページは、ドメイン(ホームページの住所)、サーバー(ホームページのデータを置いている場所。建物にあたるもの)、そしてその中で動くプログラムがそろって初めて表示されます。どこか一つが止まると表示されなくなります。よくある原因を表にまとめました。

原因よく出る症状主な連絡先
ドメインの更新忘れどこから見ても「アクセスできません」と出る。メールも届かなくなることがあるドメインを契約している会社、または制作会社
サーバーの契約期限切れ・料金の未払いサーバー会社のお知らせ画面が出る、または表示されないレンタルサーバーの会社
サーバー会社側の障害同じサーバーを使う他のサイトも見られない。しばらくすると戻るレンタルサーバーの会社(障害情報のページ)
鍵マーク(SSL証明書)の期限切れ「接続がプライベートではありません」などの警告が出る制作会社、保守会社、またはサーバー会社
PHPのバージョン変更の影響画面が真っ白になる、エラーの文字が出る制作会社、保守会社
更新作業の失敗更新した直後から表示がおかしくなる作業をした人・会社
改ざんや不正な利用による停止見知らぬ画面が出る、警告が出る、サーバー会社から停止の連絡が来る制作会社、保守会社、サーバー会社

このうち、最近ご相談が増えているのがPHP(ホームページを動かすためのプログラムの言語)に関わるものです。2026年10月20日にPHPの開発チームが深刻な弱点の修正を予告し、10月21日にはIPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました。PHPを新しいバージョンに切り替えるのは大切なことですが、古い部品が新しいPHPに対応していないと、切り替えた直後に画面が真っ白になることがあります。切り替える前の確認点はレンタルサーバーでPHPのバージョンを変える前に確認することで詳しくご紹介しています。

慌てないための確認の順番

どこから見ても表示されない場合は、次の順番で確かめていくと、原因の見当がつきやすくなります。分からない段階で設定をあれこれ変えると、かえって原因が分かりにくくなるので、触る前に記録を残すことを心がけてください。

  1. 最近、何か変えなかったかを思い出すホームページの更新、PHPの切り替え、サーバーやドメインの契約変更、クレジットカードの切り替えなど、直前に変えたことがあれば、それが原因のことが多くあります。
  2. メールボックスを確認するドメインやサーバーの会社から「更新期限のお知らせ」「お支払いが確認できません」「障害のお知らせ」といったメールが届いていないか探します。迷惑メールのフォルダも見てください。
  3. サーバー会社の障害情報を見る多くのレンタルサーバー会社は、障害やメンテナンスの情報を公開しています。該当する情報があれば、復旧を待つのが基本です。
  4. 表示されている文字で原因を絞る上の表を参考に、出ている画面から原因の見当をつけます。警告の画面なら鍵マーク、真っ白な画面ならプログラムの不具合、といった具合です。
  5. 管理を任せている相手に連絡する撮影した画面、気づいた時刻、直前に変えたことをまとめて伝えます。誰に任せているか分からない場合は、毎月の請求書や契約書から相手を探します。

表示されている時に、ふだんの状態を確かめておくことも備えになります。PHPの古さや鍵マークの期限など、外から見える範囲は無料の自動診断でアドレスを入れるだけで確認できます。

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相談する時に伝えたいことと、自分では触らないほうがよいこと

制作会社や保守会社、サーバー会社に連絡する時は、「ホームページが見られません」だけでなく、次のような情報を添えると、相手が原因を絞りやすくなり、復旧までの時間が短くなります。電話の前にメモにまとめておくと、話が行き違いにくくなります。

  • ホームページのアドレス(例:https://から始まる文字列)
  • 表示されなくなったことに気づいた日時と、最後に正常に見られた日時
  • 画面に出ている文字や数字(撮影した画像があれば添える)
  • スマートフォンの通信でも見られないかどうか
  • 直前に変えたこと(更新作業、PHPの切り替え、契約やカードの変更など)
  • メールの送受信にも影響が出ているかどうか

最後の「メールにも影響が出ているか」は意外と大切です。ホームページとメールが同じドメインで動いている場合、ドメインの更新忘れやサーバーの停止では、メールも同時に止まることがあります。メールが届いているかどうかで、原因がドメインやサーバーの契約なのか、ホームページのプログラムなのかを見分ける手がかりになります。

管理画面で設定を何度も変えるのは控えましょう

サーバーの管理画面でPHPのバージョンを行ったり来たり切り替えたり、ファイルを消したりすると、元の状態が分からなくなり、原因の特定が難しくなることがあります。設定を変える場合は、変える前の状態を撮影し、何をいつ変えたかを記録してから行ってください。

表示されない間の患者さん対応

ホームページが見られない間、患者さんは診療時間や休診日、地図を確認できません。受付で答え方をそろえておくと、電話の対応がスムーズになります。

  • 電話での答え方の例:「申し訳ありません、ただいまホームページを点検しております。本日は〇時まで診療しております。」
  • Googleマップのクリニック情報(Googleビジネスプロフィール)の診療時間や電話番号が正しいかを確認し、そちらでも調べていただけるようにする
  • Web予約を使っている場合は、予約ページへ直接行けるかを確かめ、行けない時は電話予約をご案内する
  • 院内の掲示や受付で、一時的にホームページが見られないことをお知らせする

休診のお知らせを出したい日にホームページが見られないと、患者さんにご迷惑をかけてしまいます。お知らせをすぐ出せる体制のつくり方は、休診・診療時間変更のお知らせの記事にまとめています。

ふだんからできる備え

ホームページが表示されなくなる原因の多くは、期限の管理や更新の確認で防いだり、早く気づいたりできるものです。次のような点を、院内で確認しておくと安心です。

  • ドメインとサーバーの契約者、更新日、支払い方法を一覧にしておく
  • 更新期限のお知らせが届くメールアドレスを、院内で見られるものにしておく
  • 支払いに使っているクレジットカードの期限が切れていないか、切り替えた時に登録を変えたかを確認する
  • 鍵マーク(通信の暗号化)の証明書が自動で更新される設定になっているか確認する
  • PHPやWordPressを更新する前に、バックアップ(ホームページの控え)を取る
  • 表示されない時に連絡する相手と、その連絡先を院内で共有しておく

ドメインの名義が誰になっているかが分からない場合は、ドメインの名義を確認する方法も参考にしてください。開業時に制作会社の名義で取ったままになっていると、いざという時に手続きが進まないことがあります。

「どこに何を頼めばいいのか分からない」「今の制作会社の対応に不安がある」という場合は、HPドクターの専門家による無料セカンドオピニオンをご利用ください。今の制作会社との契約はそのままで、今の状態の見立てと、備えておきたいことの優先順位をお伝えします。保守をお任せいただく場合は担当制で、緊急時は24時間受け付けています。

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よくあるご質問

スマートフォンでは見られるのに、院内のパソコンだけ見られません。

院内のネットワークやパソコンの設定が原因のことがあります。パソコンを再起動する、別のブラウザで開く、といった確認をしたうえで、院内のネットワークを管理している業者さんに相談してください。

画面が真っ白になって何も出ません。何が原因ですか?

ホームページを動かすプログラムでエラーが起きている時によく見られる症状です。PHPの切り替えや更新作業の直後なら、その影響が考えられます。変えた内容を管理を任せている相手に伝えて、元に戻せるか相談してください。

ドメインの更新を忘れていた場合、すぐ元に戻せますか?

期限が切れてから一定の期間内であれば、更新の手続きで戻せることが多いです。ただし期間を過ぎると取り戻すのが難しくなることがあるので、気づいた時点で早めにドメインを契約している会社へ連絡してください。

サーバー会社の障害だった場合、こちらでできることはありますか?

基本的には復旧を待つことになります。その間は電話やGoogleマップのクリニック情報で診療時間を確認していただけるよう案内し、障害情報のページで復旧の見込みを確認してください。

表示されなくなる前に気づく方法はありますか?

ドメインやサーバーの更新期限、鍵マークの期限を一覧で管理し、期限のお知らせが届くメールを院内で見られるようにしておくことが基本です。外から見える範囲の状態は、HPドクターの無料の自動診断でも確認できます。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。