医療機関のルール
クリニックのホームページに院長の写真・プロフィールを載せる時の注意点
「院長紹介のページ、開業した時の写真のままになっていないだろうか」。そう気になったことはありませんか。患者さんは、初めて受診する前に、どんな先生が診てくださるのかをホームページで確かめることが多いものです。写真の使い方、経歴の書き方、スタッフの写真の同意など、載せる側の確認点は意外と多くあります。この記事では、院長やスタッフの紹介を載せる時に院内で決めておくことと、掲載後の見直しの習慣を、院長・事務長の方向けにまとめます。
院長紹介のページは、患者さんが最初に見るページのひとつ
クリニックを選ぶ時、患者さんは診療内容や診療時間に加えて、「どんな先生が診てくださるのか」を気にします。院長のプロフィールや写真は、初めて受診する方にとって、安心して来院できるかを判断する材料になります。
だからこそ、載せる内容や写真の扱いは、丁寧に決めておきたいところです。載せる前に決めておくことが曖昧だと、あとで次のような問題が起きやすくなります。
- 写真の撮影者との間で、使ってよい範囲があいまいなまま掲載している
- 開業時の古い写真や経歴のまま、何年も更新していない
- 経歴や資格の書き方が、医療広告として適切か分からない
- 退職したスタッフの写真が残っている
特に、複数の医師や職員が在籍する医院では、紹介ページの更新が後回しになりやすくなります。誰が更新の担当で、いつ見直すのかを決めておかないと、気づかないうちに実際の体制と違う内容が載ったままになります。
この記事では、院長やスタッフの紹介を載せる時の確認点と、載せたあとの見直しの習慣をまとめます。法律や医療広告の判断が絡む部分は断定せず、専門窓口にご確認いただくことを前提としています。
載せる前に決めておく:内容と範囲
紹介ページに載せる内容は、「患者さんが知りたいこと」と「本人が公開してよいと思うこと」の重なる範囲で決めます。
| 項目 | 載せることが多い内容 | 院内で決めておくこと |
|---|---|---|
| 経歴 | 出身大学、勤務先、専門の分野 | どこまで年次を載せるか |
| 診療方針 | 大切にしている考え方 | 本人の言葉で書くか、整えるか |
| 資格 | 取得している資格・所属学会 | 事実のとおりの名称で書く |
| 写真 | 院長の顔写真、診療中の様子 | 撮影者・使ってよい範囲を確認 |
| 私的な情報 | 趣味など | 公開してよいか本人に確認する |
写真や紹介文は、本人が最終的に確認してから公開することが大切です。制作会社が文章を整える場合も、事実と違う表現になっていないかを、本人がしっかり目を通すようにしてください。
写真の権利と、使い方の確認
プロのカメラマンに撮影してもらった写真は、撮影者に権利があることが一般的です。撮影の依頼の際にどこまで使ってよいかを確認していないと、あとでホームページ以外に使いたい時に困ることがあります。
撮影を依頼する時は、次の点を書面かメールで残しておくと安心です。
- ホームページに掲載してよいか、掲載期間に制限はないか
- パンフレット・看板・SNSなど、ほかの媒体に使ってよいか
- 加工(切り抜きや色の調整)をしてよいか
- 撮影の元データを医院側で保管できるか
写真や文章の権利の扱いは、契約の内容によって変わります。個別の判断は、専門家にご確認ください。
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スタッフの写真を載せる場合は、院長以上に本人の意向への配慮が必要です。同意を得た内容と日付を記録し、退職や本人の希望があった時にすぐ外せるように、院内で手順を決めておきましょう。
経歴・資格の書き方と、医療広告の考え方
院長紹介は、患者さんが医院を選ぶ際の情報として、広告にあたる場合があります。載せてよい内容や書き方には、厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿った考え方が必要です。
ポイント
「この表現は載せてよいか」の判断は、ホームページの制作会社ではなく、医療広告の所管である保健所等にご確認ください。この記事では、個別の表現についての可否は断定していません。
ホームページ側でできる確認としては、次のような点があります。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 経歴や資格の名称が、正式な名称と合っているか | 略称や通称は、読む方に誤解を与えることがある |
| 古い情報のままになっていないか | 所属や役職が変わっていると、事実と食い違う |
| 写真の加工が行き過ぎていないか | 実際の様子と大きく違うと、来院時に不信感を持たれる |
| 体験談のような表現を使っていないか | 医療広告の考え方に関わるため、迷う場合は確認する |
医療広告に関する基本的な考え方は、医療広告ガイドラインとホームページの記事でも整理しています。
掲載後の見直しと、困った時の相談先
紹介ページは、載せた時が一番正確で、時間が経つほど実際とずれていきます。院内で、次の機会に見直す習慣をつけておくと安心です。
- 年に一度の点検の日に、経歴・資格・所属が現在の内容になっているか確かめる
- 役職や診療体制が変わった時に、あわせて直す
- スタッフの入れ替わりがあった時に、紹介ページを手順の中で更新する
- 写真が何年も前のものになっていないか確かめる
点検のたびに、直した内容は記録しておきましょう。やり方は更新履歴を残す方法にまとめています。
紹介ページの文面や写真の扱いについては、制作会社に相談することもできますが、医療広告の判断は別の窓口になります。「今の制作会社との契約はそのまま、ホームページ全体を第三者に見てほしい」という場合は、HPドクターの無料セカンドオピニオンをご利用いただけます。お問い合わせはこちらからどうぞ。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
院長の顔写真は載せたほうがよいですか?
決まりはありません。初めての方は「どんな先生か」を知りたいことが多いので、載せると安心してもらえる面はありますが、本人の意向を優先してください。
撮影してもらった写真は、パンフレットにも使えますか?
撮影の依頼時に決めた使用範囲によります。ホームページ用だけの許可の場合、パンフレットに使うには追加の確認が必要になることがあります。依頼時に書面で残しておくと安心です。
スタッフが退職したら、写真はすぐ外すべきですか?
本人の意向に沿って、早めに外す手順を決めておくことをおすすめします。退職時の手続きの中に「ホームページの紹介ページの確認」を入れておくと、漏れにくくなります。
経歴の書き方が医療広告として問題ないか不安です。
個別の表現の判断は、所管の保健所等にご確認ください。迷う表現は、載せる前に確認しておくと安心です。
紹介ページの更新は、どのくらいの頻度が目安ですか?
年に一度の点検に加えて、役職・所属・診療体制が変わった時に更新するのが目安です。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


