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更新・保守

ホームページの「更新履歴」を残しておく理由と方法

公開 2026年10月24日 約5分で読めます

診療時間を変えた、お知らせを出した、写真を差し替えた。ホームページは小さな修正を重ねていくうちに、「いつ、誰が、何を直したのか」が分からなくなりがちです。ある日ページの表示が崩れた時、直近の変更が分かれば原因を探しやすくなりますが、記録がないと手探りになります。この記事では、更新履歴を残しておく理由と、残す項目、院内で無理なく続ける方法を、院長・事務長の方向けにまとめます。

更新履歴とは?なぜ残しておくとよいのか

更新履歴とは、ホームページを直した記録のことです。難しいものではなく、「何月何日に、誰が、どこを、どう直した」を書き留めたメモのようなものと考えてください。

残しておくと、次のような場面で助けになります。

  • 表示が崩れた時:直近の変更が分かり、原因を探す範囲を狭められる
  • 担当者が代わった時:前任者が何をしていたかを引き継げる
  • 制作会社や保守会社に相談する時:状況を正確に伝えられる
  • 内容の確認が必要になった時:いつ・どの表現に直したかを後から確かめられる
  • 不審な変更に気づく時:覚えのない変更があれば、早く気づける

特に最後の点は、セキュリティの面でも大切です。誰も直していないはずのページが書き換わっていたら、異変のサインかもしれません。確認の観点は乗っ取りのサインの確認方法も参考にしてください。

何を残せばよいのか:5つの項目

記録は細かすぎると続きません。次の5つを、1回の更新につき1行で残す形が、現実的です。

ホームページの更新履歴に残す項目の図です。日付、誰が直したか、どのページを何のために直したか、直す前の状態の控えの場所、直したあとの確認結果の5つを1行ずつ記録します。履歴があると、表示が崩れた時に原因を探しやすく、担当者が代わっても引き継げます。
更新履歴に残したい5つの項目
項目書く内容の例残す理由
日付10月24日不具合が出た日と照らし合わせられる
担当者受付 〇〇(または制作会社)内容を聞ける相手が分かる
直した場所トップページの診療時間影響の範囲が分かる
内容と理由年末年始の休診日を追加何のために直したかが分かる
確認と控えスマホで確認済み/控えは共有フォルダ元に戻す時の手がかりになる

ポイント

氏名やパスワードそのものは、履歴に書かないでください。管理画面のIDやパスワードは別の場所で厳重に管理し、履歴には「誰が直したか」だけを残します。

無理なく続ける、記録の方法

記録の道具は、院内で使い慣れているもので十分です。大切なのは、直すたびに書く習慣をつくることです。

方法向いているケース気をつけたい点
共有のスプレッドシート複数の職員で更新する編集できる人を限る
紙のノート・台帳パソコンが苦手な方が多い置き場所を決め、写真を撮って控える
業務で使う連絡ツール更新時の連絡と記録を兼ねたい流れてしまうので、月に一度まとめる
保守会社の作業報告保守を任せている院内での修正分は別に記録する

保守会社に任せている場合は、報告書の中に更新の記録が含まれていることもあります。その場合でも、院内で直した分は含まれないため、院内の分は院内で記録すると、全体像がつかめます。月次の報告に何を載せてもらうとよいかは、保守の頼み方の記事でも触れています。

記録を保管する時は、見られる人を限ることも忘れないでください。履歴には、どのページをいつ直したかという情報が並びます。院外の人に自由に見られる場所ではなく、院内の職員と、保守を任せている会社だけが見られる場所に置くと安心です。

また、直す前の状態の控えを取っておくことも大切です。控えの取り方はバックアップの取り方をご覧ください。

更新の流れの中に、記録を組み込む

記録を忘れないためには、更新の手順の中に記録を入れてしまうのが有効です。次の流れを、院内の更新担当者の共通ルールにしておくと続けやすくなります。

  1. 直す内容を決める誰が見ても分かるよう、直す内容を一言で書き出します。診療時間や休診日は、院内で確認を取ってから直します。
  2. 直す前に控えを取る直す前のページの写真(画面の保存)や、元の文章を残します。大きな変更の前は、サイト全体の控えがあるかも確かめます。
  3. 直す指示された範囲だけを直します。ほかの場所は触りません。
  4. スマホで確認する表示、電話番号、リンクが正しく動くかを、スマホで確かめます。
  5. 履歴に1行書く日付、担当者、直した場所、内容と理由、確認の結果を記録します。

この5ステップを守れば、記録と確認の両方が自然に残ります。自分で直す際の注意点は自分で直す時の注意点にまとめています。

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よくある失敗と、その対策

更新履歴は、始めても途中で止まってしまうことが少なくありません。よくある失敗と、その対策を挙げます。

よくある失敗起きる理由対策
書くのを忘れる直したあとの手順に入っていない更新の手順の最後に「履歴を書く」を入れる
詳しく書きすぎて続かない記録に手間がかかる1回の更新につき1行までと決める
人によって書き方が違う項目が決まっていない5つの項目の見本を、最初のページに載せておく
誰も見返さない見返す日が決まっていない月に一度、確認の日を決める
保管場所が分からなくなる担当者が代わった置き場所を、院内の手順書に書いておく

特に、担当者が代わった時に引き継げるかが、履歴の価値を左右します。記録の置き場所と、書き方の見本を、引き継ぎ資料に入れておいてください。

また、履歴は「間違いを責めるためのもの」ではありません。直した人が気軽に書けるよう、「誰かの落ち度を探すものではなく、原因を早く見つけるためのもの」と、院内で共有しておくことをおすすめします。

履歴に残した内容が、診療時間や休診日など、患者さんが頼りにする情報の場合は、直したあとの確認を丁寧に行ってください。医療広告として載せている表現を直す場合は、厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿っているか、迷う表現は所管の保健所等にご確認ください。

見直しと、困った時の相談先

履歴は、書いて終わりではなく、月に一度ほど見返すと役に立ちます。見返す時は、次の点を確かめてください。

  • 覚えのない変更が入っていないか
  • 直したままになっている古い情報がないか
  • 同じ場所を何度も直していないか(仕組みの問題のサインのことがあります)
  • 記録が途切れていないか

もし、履歴を見て覚えのない変更に気づいた場合や、直したあとにページが崩れて原因が分からない場合は、慌てて自分で触り続けず、制作会社や保守会社に状況を伝えて相談してください。履歴があれば、状況をそのまま共有できます。

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よくあるご質問

更新履歴は、いつから残せばよいですか?

今日からで大丈夫です。過去の分を思い出して書く必要はありません。次に直す時から、1行ずつ残していきましょう。

制作会社が直した分も、自分たちで記録すべきですか?

制作会社から作業の報告があれば、それを保管しておけば十分です。報告がない場合は、依頼した日と内容を院内で控えておくと、後で確認できます。

記録を書く人が決まっていません。

ホームページを直した人が、その場で書くのが基本です。ただし、書き忘れを防ぐため、事務長など院内の1名を「履歴の確認担当」にして、月に一度見返すと続けやすくなります。

紙のノートでも問題ありませんか?

問題ありません。続けられることが一番大切です。ただし、紛失や記入漏れが起きやすいので、置き場所を決めておき、定期的に写真で控えを取ると安心です。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。