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更新・保守

クリニックのホームページ更新頻度の目安:開業医はどのくらい手を入れればいい?

公開 2026年10月22日 約6分で読めます

「ホームページは開業のときに作ったきり」「最後に手を入れたのがいつか思い出せない」。診療で忙しい院長にとって、ホームページの更新はどうしても後回しになりがちです。では、実際にはどのくらいの頻度で手を入れればよいのでしょうか。この記事では、ホームページの手入れを「見える中身」と「見えない裏側」に分け、毎月・季節ごと・年に1回の目安を、そのまま使えるチェック表にしてお伝えします。

ホームページの更新は「中身」と「裏側」の2種類に分けて考える

「ホームページの更新」と聞くと、多くの方はお知らせを書き足したり、写真を差し替えたりすることを思い浮かべます。これは患者さんの目に触れる中身の更新です。もうひとつ、患者さんからは見えない裏側の手入れがあります。ホームページを動かしている仕組みを、新しい版に保つ作業です。

クリニックにたとえると、中身の更新は待合室の掲示物の貼り替え、裏側の手入れは医療機器の定期点検や院内の配線の点検にあたります。掲示物がきれいでも、機器の点検が止まっていれば安心はできません。逆に点検が行き届いていても、掲示が去年のままでは患者さんが困ります。どちらも大切ですが、頻度も担当者も違うので、分けて考えると整理しやすくなります。

種類主な中身主な担当
中身の更新休診のお知らせ、診療時間、医師紹介、料金表、写真院内(事務長・受付)または制作会社
裏側の手入れPHP(ホームページを動かすプログラムの言語)、WordPress(更新用の仕組み)、プラグイン(追加機能の部品)、鍵マーク(SSL証明書)制作会社や保守会社

中身の更新の目安:変わったらすぐ、変わらなくても季節に一度

中身の更新は「何日おき」と決めるより、変わったらすぐ出すことが基本です。とくに休診や診療時間の変更は、患者さんの来院に直結します。ホームページを見て来院したのに閉まっていた、ということがあれば、信頼にも関わります。

一方で、変化がなくても季節に一度は全体を見直すことをおすすめします。年末年始・大型連休・お盆の前は、休診のお知らせを出すついでに、他のページも見直すよい機会です。

  • 変わったらすぐ:休診・臨時休診、診療時間や受付時間の変更、担当医の変更、予約方法の変更
  • 季節ごと:年末年始・連休・お盆の案内、予防接種や健診など季節の診療の案内、トップページの写真や文言
  • 年に1回:医師紹介・経歴、料金表、アクセス情報、よくある質問、医療広告ガイドラインに沿った表現になっているかの見直し

お知らせをすぐに出せる体制がない、制作会社に頼むと数日かかる、という場合は、休診のお知らせをすぐホームページに出せる体制のつくり方もご覧ください。表現の見直しについては医療広告ガイドラインとホームページで、気をつけたい点をまとめています。

裏側の手入れの目安:毎月の確認と、知らせが出たときの対応

裏側の手入れは、患者さんからは見えませんが、ホームページの安全に関わる部分です。WordPressやプラグインは、弱点が見つかるたびに修正版が出ます。PHPも同じで、古い版はサポートが終わると修正版が出なくなります。

目安としては、月に一度は更新が出ていないかを確認し、出ていれば内容を見て当てる、という流れが一般的です。ただし、深刻な弱点が見つかったという知らせが出たときは、月1回の周期を待たずに対応します。

たとえば2026年10月20日には、PHPの開発チームが深刻な脆弱性2件(深刻度9.2/10段階)の修正を予告しました。翌21日にはIPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しています(出典:IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。修正版はPHP 8.5.12/8.4.27/8.3.36/8.2.35です。こうしたときに「月末の定期作業まで待つ」のでは間に合わないことがあります。

WordPressを更新していても、PHPが古いままのことがあります

今回の弱点はWordPressやプラグインではなくPHP本体にあります。WordPressの更新は院内の画面からでもできますが、PHPのバージョンはサーバーの管理画面で切り替えるもので、別の作業です。PHP 8.1以前は公式の修正版がないので、版を上げる計画が必要です。

今のホームページで、PHPやWordPressの版が古くなっていないか、まずは外から分かる範囲で確かめてみましょう。

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院長・事務長がそのまま使える「ホームページ点検の暦」

ここまでの内容を、点検の暦(カレンダー)にまとめました。院内で印刷して、事務長や受付の方と分担すると続けやすくなります。裏側の項目は、保守を任せている会社に「この項目は毎月見てもらえていますか」と確認する際にも使えます。

頻度確認すること担当の目安
変更があったらすぐ休診・診療時間・予約方法のお知らせ院内
毎月WordPress・プラグインの更新が出ていないか、当てたか保守会社
毎月ホームページが表示されるか、問い合わせフォームが届くか試す院内
毎月バックアップ(元に戻すための控え)が取れているか保守会社
季節ごと連休・年末年始の案内、季節の診療の案内院内
季節ごと鍵マーク(SSL証明書)の期限が近づいていないか保守会社
年に1回PHPのバージョンがサポート中か、次の版への切り替え時期保守会社
年に1回ドメイン(ホームページの住所)の名義と更新期限院長
年に1回医師紹介・料金表・表現の見直し院長・院内
知らせが出たときIPAなどの注意喚起に当てはまるかの確認と対応保守会社

毎月の「問い合わせフォームが届くか試す」は、見落としやすいけれど大事な項目です。フォームが壊れていても、患者さんからの連絡が来ないだけなので、気づくのが遅れがちです。月に一度、院内の誰かがテストで送ってみるだけで防げます。

バックアップの取り方や置き場所については、ホームページのバックアップの取り方で詳しく解説しています。

更新が続かないクリニックによくある理由と、続けるための工夫

点検の暦を作っても、続かなければ意味がありません。よく伺うのは次のようなお話です。

  • 誰の担当か決まっておらず、気づいた人がやる形になっている
  • 更新の仕方が分からず、制作会社に頼むと手間も費用もかかる
  • 裏側の手入れは「保守契約でやってくれているはず」と思っているが、中身を確かめたことがない
  • ホームページの管理画面のパスワードを誰が持っているか分からない

続けるための工夫は、難しいものではありません。

  1. 担当を一人決める中身の更新は事務長、裏側は保守会社、というように、項目ごとに担当の名前を書いておきます。
  2. 定例の日を決める毎月の月初など、院内の会議や締め作業と同じ日にホームページの確認を入れると忘れにくくなります。
  3. 保守会社から毎月報告をもらう何を更新したか、問題はなかったかを毎月短く報告してもらう形にすると、裏側の状態が見えるようになります。
  4. パスワードの置き場所を決める管理画面のログイン情報を、院長と事務長が分かる場所に保管しておきます。担当者が替わっても引き継げるようにするためです。

手入れを任せるなら、頻度と報告を契約で確かめる

裏側の手入れは、院内だけで続けるのが難しい部分です。保守を任せる場合は、「何を・どのくらいの頻度で・どう報告してくれるか」を契約の段階で確かめておくと安心です。「保守費用を払っているのに、何をしてもらっているか分からない」という状態は、意外と多いものです。

HPドクターは、今の制作会社との契約はそのままに、保守の部分だけをお引き受けしています。月額10,000円〜30,000円(税別)の3プラン、初期費用0円、担当制で、緊急時は24時間受付です。どの頻度で何を見るかは、ホームページの作りに合わせてご提案します。自分でやる部分と任せる部分の分け方は、保守を自分でやるか外注するかの判断基準も参考にしてください。

「今のホームページは、どのくらい手入れが遅れているのか」を知るところから始めませんか。専門家による無料セカンドオピニオンでは、今の状態と、これからの手入れの頻度の目安をまとめてお伝えします。

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よくあるご質問

お知らせを長く更新していないと、検索で不利になりますか?

更新の回数そのものより、患者さんにとって正しい情報が載っているかが大切です。古い診療時間や終わった案内が残っていると患者さんが迷うので、季節ごとの見直しをおすすめします。

WordPressの更新ボタンが出ていたら、自分で押してもよいですか?

押す前にバックアップがあるかを確かめてください。プラグインとの相性で表示が崩れることがあるためです。不安な場合は保守会社に任せる方が安全です。

PHPのバージョンは、どのくらいの頻度で上げればよいですか?

毎月上げるものではありません。年に一度、使っている版のサポート期限を確認し、終わりが近づいたら計画して切り替えるのが目安です。深刻な弱点の知らせが出たときは、修正版への更新を早めに行います。

保守会社が毎月何をしているか分かりません。どう確認すればよいですか?

この記事の点検の暦を見せて、「どの項目を毎月見てもらえていますか」と聞いてみてください。答えが曖昧な場合は、無料セカンドオピニオンで第三者に状態を見てもらうのも一つの方法です。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。