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保守の頼み方・選び方

ホームページの保守は必要か?クリニックが自分でできること・任せること

公開 2026年10月22日 約6分で読めます

「開業のときにホームページを作ってもらった。特に困っていないし、毎月の保守費はやめてもいいのでは」。院長や事務長から、こうしたご相談をいただくことがあります。たしかに、ホームページは毎日触るものではありません。ただ、表から見えないところで少しずつ手入れが必要になっていくのも事実です。この記事では、保守がなぜ必要なのか、そしてクリニックの中でできることと、外に任せたほうがよいことを分けて考えます。

ホームページは「建てたら終わり」ではない

ホームページを建物にたとえると分かりやすくなります。建物は完成したあとも、屋根の点検、設備の交換、鍵の付け替えといった手入れを続けることで、安全に使い続けられます。ホームページも同じで、完成した日から少しずつ古くなっていくものです。

ホームページを動かすには、いくつもの部品が組み合わさっています。たとえば次のようなものです。

  • サーバー:ホームページを置いておく場所。建物でいえば土地と建物
  • ドメイン:ホームページの住所(例:〇〇clinic.jp)。毎年の更新が必要
  • 鍵マーク(SSL証明書):アドレス欄に出る鍵の印。通信を暗号化している証明で、期限がある
  • PHP:ホームページを動かす土台の部品。新しい版への入れ替えが必要
  • WordPressとプラグイン:ホームページを編集する仕組みと、その追加部品。こまめな更新が必要

このうちどれか一つでも期限が切れたり、古いまま放っておかれたりすると、ホームページが表示されない、ブラウザに警告が出る、外から乗っ取られるおそれがある、といったことが起こり得ます。普段は困っていなくても、ある日突然止まるのが、ホームページのやっかいなところです。

しかも、これらの期限や更新は、それぞれ時期がばらばらです。ドメインは年に一度、鍵マークは数か月ごと、部品の更新は弱点が見つかるたびに、といった具合です。院内で一つずつ覚えておくのは大変なので、誰がどれを見ているのかを決めておくことが、保守のいちばんの意味だといえます。

保守が必要になる具体的な場面

「保守」と聞くと抽象的ですが、実際には次のような場面で必要になります。

場面放っておくと起きやすいこと
土台の部品に弱点が見つかった外からサーバーを操られるおそれがある
鍵マークの期限が切れた「保護されていない通信」などの警告が出て、患者さんが不安に思う
ドメインの更新を忘れたホームページもメールも届かなくなる
WordPressの部品が古いまま改ざんされ、知らないページが勝手に作られることがある
サーバー会社が古い版の提供を終えたある日を境に表示が崩れる・止まる
休診や診療時間の変更お知らせが遅れ、患者さんが無駄足を運ぶ

実際、2026年10月にはホームページの土台であるPHPに深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しています(IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。国内でも複数の企業や団体が、念のためサイトを一時的に止めて対応しました。弱点があったのはWordPressではなくPHP本体なので、WordPressを新しくしていてもPHPが古ければ対象になり得ます。

安心していただきたいこと

古いホームページだからといって、作り直さなければならないわけではありません。多くの場合、PHPなど土台の部品を新しい版に入れ替えることで直せます。大切なのは、誰かが定期的に見ている状態をつくることです。

クリニックの中で自分たちでできること

すべてを外に任せる必要はありません。専門知識がなくても、院内でできることはいくつもあります。特に次の項目は、院長や事務長、受付スタッフでも十分に確認できます。

  1. 月に一度、自分のホームページを開いてみるパソコンとスマートフォンの両方で開き、表示が崩れていないか、警告が出ていないかを見ます。アドレス欄に鍵マークが出ているかも確認します。
  2. 診療時間・休診日・電話番号が正しいか確かめる情報が古いままだと患者さんの迷惑になります。受付の方に見てもらうと、ずれに気づきやすくなります。
  3. ドメインやサーバーの更新案内のメールを見落とさない制作会社やサーバー会社から届く更新のお知らせは、院内で共有するメールアドレスで受け取ると安心です。
  4. 契約書と管理画面の情報を一か所にまとめるどこの会社と契約しているか、ログイン情報は誰が持っているかを整理しておくと、いざという時に慌てません。
  5. おかしいと感じたら記録して相談する知らないページが出てくる、患者さんから「変な表示が出た」と言われた、などの時は画面を写真に撮り、日時とあわせて専門家に伝えます。

ホームページの状態を手軽に確かめたい場合は、HPドクターの無料の自動診断もお使いいただけます。アドレスを入れるだけで、鍵マークの期限や土台の部品の古さなど、外から分かる範囲の状態を確認できます。

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専門家に任せたほうがよいこと

一方で、次のような作業は、慣れていないと思わぬトラブルを招きやすいため、専門家に任せることをおすすめします。

  • PHPのバージョンの変更:管理画面のボタン一つで変えられることもありますが、古い部品との相性で表示が崩れることがあります。事前の確認と、崩れた時に戻す準備が要ります
  • WordPressやプラグインの更新:更新の順番や組み合わせによっては画面が真っ白になることがあります。更新前のバックアップが欠かせません
  • 乗っ取りや改ざんの確認と復旧:見た目では分からない変化を調べ、原因をふさいでから元に戻す必要があります
  • サーバーの引っ越し:住所(ドメイン)の向き先の切り替えなど、手順を誤るとメールまで止まることがあります
  • 問い合わせ・予約フォームの安全性の確認:患者さんの個人情報を扱うため、送信の仕組みや保管のされ方の確認が必要です

PHPの確認方法を知りたい方はホームページのPHPのバージョンを確認する方法を、自分で行うか外に頼むかの判断に迷う方はホームページの保守、自分でやる?外注する?もあわせてご覧ください。

「保守をやめる」前に確かめておきたいこと

今の保守契約を見直したい、やめたいと考えている場合も、すぐに解約する前に次の点を確かめておくと安心です。

確認することなぜ大切か
今の契約に何が含まれているか思っていたより多くの作業をしてもらっている場合がある
ドメインとサーバーの名義制作会社名義だと、解約と同時に住所が使えなくなることがある
管理画面のログイン情報を持っているか解約後に自分たちで手入れできなくなる
ホームページのデータを受け取れるか引っ越しや作り直しのときに必要になる
代わりに誰が見るのか保守をやめると、弱点が見つかっても気づく人がいなくなる

費用の面から見直したい場合はクリニックのホームページ保守の費用の見方で、含まれる作業の確かめ方を解説しています。解約の手順はホームページの保守契約を解約・乗り換える時の注意点をご覧ください。

迷ったら、まず今の状態を知ることから

保守が必要かどうかは、ホームページの作り方や使い方によって変わります。お知らせをほとんど更新しない、予約フォームもない、という小さなホームページでも、土台の部品や鍵マークの手入れは続きます。逆に、毎週のように情報を更新するクリニックでは、更新を頼める相手がいることそのものに価値があります。

HPドクターは、クリニック向けのホームページ保守サービスです。月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円、担当制で、緊急時は24時間受け付けています。今の制作会社との契約はそのままでもお使いいただけるので、「制作会社には大きな改修を、日々の点検や更新はHPドクターに」という分け方もできます。

「うちのホームページには保守が必要なのか」「今の契約で足りているのか」と迷ったら、専門家による無料セカンドオピニオンをご利用ください。今の状態とご予算をうかがったうえで、院内でできること、任せたほうがよいことを一緒に整理します。

ホームページにも、セカンドオピニオンを

今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。

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よくあるご質問

ホームページをほとんど更新していなくても、保守は必要ですか?

文章を更新しなくても、ドメインや鍵マークの期限、PHPなど土台の部品の入れ替えといった手入れは続きます。更新の頻度が少ないホームページこそ、誰が手入れを見ているのかを決めておくと安心です。

WordPressの「更新」ボタンを押すだけではだめですか?

WordPressの更新は大切ですが、それだけでは足りないことがあります。2026年10月に見つかった弱点はPHP本体にあったため、WordPressを新しくしていてもPHPが古ければ対象になり得ます。また、更新で画面が崩れることもあるので、更新前のバックアップをおすすめします。

保守をやめたらすぐに問題が起きますか?

すぐに何かが起きるとは限りません。ただ、弱点が見つかった時や期限が切れた時に気づく人がいなくなります。やめる前に、名義・ログイン情報・データの受け取りを確認し、代わりに誰が見るかを決めておきましょう。

院内のスタッフだけで保守をすることはできますか?

表示の確認や情報の修正、更新案内の管理などは院内でもできます。一方、PHPの変更や改ざんの復旧などは専門知識が要るため、外部に任せることをおすすめします。

今の制作会社と別に保守を頼んでも問題ありませんか?

HPドクターは今の制作会社との契約はそのままでお使いいただけます。どこまでを誰が担当するかは、無料セカンドオピニオンで整理するところからご相談いただけます。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。