セキュリティ・弱点
院内の無線ネットワークとホームページ管理の関係
待合室で患者さんに使ってもらう無線(Wi-Fi)と、受付や事務室のパソコンがつながる回線が、実は同じものだった。そんなお話を伺うことがあります。ホームページの管理画面は、院内のパソコンから開くことが多く、院内のネットワークの状態は、ホームページの安全とも無関係ではありません。この記事では、専門用語をかみくだきながら、院内の無線ネットワークとホームページ管理の関係、見直したい点をまとめます。機器の設定は専門の方に任せ、院長・事務長の方が確認できる範囲に絞ってご説明します。
院内のネットワークと、ホームページの管理画面は別の話?
ホームページの管理画面は、インターネット上にあります。院内のネットワークの中にあるわけではありません。ですから、「院内の無線を直せば、ホームページが安全になる」という関係ではありません。
ただ、管理画面に入るのは、院内のパソコンやスマホであることが多いはずです。つまり、院内の機器が守られていないと、そこに保存されたパスワードや、開いたままの管理画面が、弱点になり得ます。
たとえるなら、ホームページの管理画面は、医院の外にある貸し金庫のようなものです。金庫自体が頑丈でも、鍵を入れた引き出しが誰でも開けられる状態だと、安心できません。院内のネットワークは、その「鍵を持ち歩く場所」にあたります。
院内のパソコンとホームページの管理を分けて考えるでも、似た視点でご紹介しています。
院内の無線は、ホームページとは別の仕事として整理します
機器の設定は、院内のシステムを担当している業者や、ネットワークの専門の方に確認するのが基本です。この記事では、その前に院内で把握しておきたいことを扱います。
無線ネットワークで確認したい点
無線ネットワークで、院長や事務長の方が把握しておくと役立つ点を表にまとめました。専門の用語は、かんたんな言葉に置き換えています。
| 確認する点 | どういうことか | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 無線の名前とパスワード | 院内の無線につなぐための名前と合言葉 | 最後に変えたのはいつですか |
| 患者さん用との分離 | 来院者用と、院内の事務用が別の回線か | 来院者用と事務用は分かれていますか |
| 機器の古さ | 無線の機器や設定が古いまま使われていないか | 機器の更新の予定はありますか |
| つないでいる機器 | どんな機器が無線につながっているか | 一覧を見せてもらえますか |
特に、来院者用の無線と、院内の事務用の回線を分けておくことは大切です。同じ回線につながっていると、来院者のスマホと、受付のパソコンが同じ場所に並ぶことになるためです。
パスワードが長年変わっていない場合は、見直しの時期かもしれません。スタッフの入れ替わりがあった時にも、合わせて確認するとよいでしょう。スタッフが退職した時にホームページ側でやることも、あわせて確認してください。
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管理画面に入る端末と、人の取り決め
次に、ホームページの管理画面に入る時の取り決めです。ここは、ホームページ側で整理できる部分です。
- 管理画面に入ってよい人を、必要な人だけに限る
- パスワードを共有せず、人ごとにアカウントを分ける
- 共用のパソコンに、パスワードを保存したままにしない
- 院外(自宅や外出先)から入る場合の、ルールを決める
- 二段階認証を使い、パスワードだけで入れない状態にする
二段階認証については、二段階認証とは?で詳しくご紹介しています。公共の場所の無線につないで管理画面を開くことは、できるだけ避ける、という考え方もあります。
パスワードの扱いは、ホームページのパスワード管理、院内で誰が持っておくべき?にまとめました。
また、管理画面の入り方の基本ルールを、院内の文書として残しておくと、担当が替わっても迷いません。管理画面に入れる人を見直すチェックリストも活用できます。
見直しの進め方
院内の無線とホームページ管理を、まとめて見直す時は、次の順番が分かりやすいです。
- 現状を書き出す院内でつながっている機器と、管理画面に入る人・端末を一覧にします。
- 専門の方に確認する無線の分離や設定の状態を、担当の業者に確認します。
- 管理画面の入り方を決める入れる人、端末、認証の方法を決めます。
- 決めたことを文書にする誰が見ても分かる形で残し、担当が替わる時に引き継ぎます。
見直しは、一度で完璧を目指さなくても構いません。まずは現状の一覧を作るだけでも、抜けや古い設定に気づきやすくなります。
ホームページ側の安全も、あわせて確認しましょう
院内のネットワークを整えても、ホームページ側が古いままだと、別の入口から弱点が見つかることがあります。院内の守りとホームページの守りは、両方を見ておくのが安心です。
- WordPressやプラグイン、PHPの更新が行われているか
- ホームページの通信が暗号化されているか(アドレス欄の鍵マーク)
- バックアップが取られ、戻せる状態か
- 管理画面の不審なログインがないか
医療情報システムの安全管理ガイドラインとホームページでは、院内のシステムとの関係にもふれています。基準の読み方で迷う点は、専門の方にご確認ください。
HPドクターでは、ホームページ側の点検を担当制でお受けしています。院内のネットワーク機器の設定そのものは範囲外ですが、管理画面の入り方の整理は一緒に考えられます。まずは無料の自動診断で現状を確かめるか、無料セカンドオピニオンでご相談ください。今の制作会社との契約はそのままで構いません。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
院内の無線を直せば、ホームページも安全になりますか?
ホームページの管理画面は院外にあるため、直接の関係はありません。ただ、管理画面に入る院内の機器が守られているかは、間接的に関わります。両方を見ておくと安心です。
患者さん用の無線は、分けたほうがよいですか?
来院者用と院内の事務用は、分けて考えるのが一般的です。具体的な設定は、院内のシステムを担当している業者などにご確認ください。
無線のパスワードは、どのくらいの間隔で変えればよいですか?
決まった間隔はありませんが、スタッフの入れ替わりがあった時や、長く変えていない時が見直しの目安です。
自宅から管理画面に入ってもよいですか?
入れるかどうかは、院内でルールを決めます。使う端末や、二段階認証の有無を決めておくと安心です。
院内ネットワークの設定も、HPドクターに頼めますか?
HPドクターの対象はホームページ側です。院内の機器の設定は、担当の業者にご相談ください。管理画面の入り方の整理は、一緒にお考えできます。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


