保守の頼み方・選び方
ホームページの保守契約書で確認したい項目
ホームページの保守を頼む時、契約書をじっくり読む余裕がないまま、署名してしまうことは少なくありません。ところが、トラブルが起きた時に頼りになるのは、口頭の約束ではなく契約書の文面です。「そこまでは契約に入っていません」と言われて初めて、範囲を知るというお話も伺います。この記事では、保守契約書で確認したい6つの項目と、読む時のコツを、院長・事務長の方向けに整理します。
契約書を確認する前に、考えておきたいこと
契約書を読む前に、自院が保守に何を求めているかを整理しておくと、確認の目的がはっきりします。たとえば、次のようなことです。
- ホームページが止まった時に、すぐ対応してほしい
- 仕組みの更新やバックアップを、任せたい
- 診療時間などの修正を、依頼したい
- 乗っ取りや不具合が起きた時に、相談できる相手がほしい
- いざという時のために、費用の目安を知っておきたい
求めることが決まっていれば、契約書に「それが書かれているか」「書かれていなければ、別料金か対象外か」を確かめるだけで済みます。保守の必要性や、院内でできることは保守は必要か?自分でできること・任せることにまとめています。
また、契約書は一度読んで終わりではありません。保守の内容や院内の体制が変わった時、契約の更新時期が近づいた時にも、もう一度見直すと、今の状況に合った契約かを確かめられます。見直しの日を、院内の予定表に入れておくと忘れにくくなります。
なお、契約書の法的な意味合いの解釈が必要な場合は、専門家(弁護士など)にご確認ください。この記事は、一般的な確認の観点を整理したものです。
確認したい6つの項目
契約書は、次の6つの観点で読むと、見落としが減ります。
| 項目 | 確かめること | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 作業の範囲 | 更新、バックアップ、監視、修正のうち何が含まれるか | 「保守」と書いてあっても、内容が曖昧 |
| 連絡と対応 | 窓口、受付時間、返事の目安 | 休診日・夜間の扱い |
| 緊急時の対応 | ホームページが止まった、乗っ取られた時の動き | 対応は別料金か、時間外の扱いはどうか |
| 料金 | 月額に含まれる範囲、追加費用が出る場合 | 修正の回数や時間の上限 |
| データと名義 | ドメイン・サーバーの名義、データの返却 | 解約時に引き渡してもらえるか |
| 期間と解約 | 最低期間、更新の方法、解約の申し出方 | 自動で更新される条件 |
項目ごとの確認のしかた
それぞれの項目について、契約書のどこを見て、何を質問すればよいかを整理します。
- 作業の範囲:「含まれるもの」と「含まれないもの」を分ける「更新作業」「バックアップ」「死活監視(止まっていないかの見守り)」など、含まれる作業を書き出します。書かれていない作業は、対象外か別料金かをしっかり確認します。
- 連絡と対応:窓口と時間を確かめる連絡の窓口が、電話なのかメールなのか、担当者が決まっているのかを確認します。受付の時間帯と、返事の目安も聞いておきます。
- 緊急時:止まった・乗っ取られた時の動き方を聞く緊急時の連絡先と、対応の範囲、時間外に対応してもらえるかを確かめます。緊急対応が別料金なら、その金額の目安も確認します。
- 料金:追加費用が出る場合を聞く月額に含まれる修正の回数や時間、超えた場合の費用、機能追加の費用の考え方を確認します。
- データと名義:解約後に困らないかを確かめるドメインとサーバーが誰の名義か、解約時にデータを渡してもらえるかを確認します。詳しくは解約・乗り換えの注意点をご覧ください。
- 期間と解約:縛りと自動更新を確認する最低の契約期間、更新の方法、解約を申し出る期限と方法を確かめます。
注意
「契約書に書かれていない口約束」は、あとで確認が難しくなります。大切な約束は、メールや書面など、記録に残る形にしてもらいましょう。
契約書で見落としやすい言葉
契約書には、普段あまり使わない言葉が並びます。意味を取り違えやすい言葉を、一般的な意味合いで整理しました。実際の意味は契約ごとに異なるため、不明な点は保守会社に確認してください。
| 言葉 | 一般的な意味合い | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 軽微な修正 | 小さな文字や写真の差し替えなど | どこまでが「軽微」か、回数の上限はあるか |
| 別途見積もり | 内容によって、別に料金がかかる | 見積もりの出し方と、事前の了承の流れ |
| 免責 | 会社が責任を負わない範囲 | 何が対象外とされているか |
| 自動更新 | 申し出がなければ契約が続く | 更新の時期と、やめる場合の申し出期限 |
| 再委託 | 作業を別の会社に任せること | 任せる範囲と、情報の扱い |
特に、免責と自動更新は、トラブルや解約の場面で影響が出やすい項目です。読み飛ばさず、分からなければ質問しておきましょう。
契約書を受け取った時の、実際の進め方
契約書を受け取ったら、その場で署名せず、次の流れで確認すると安心です。
- 持ち帰り、上の6項目に印をつけながら読む
- 分からない言葉は、メモして質問する(専門用語は、かみくだいて説明してもらう)
- 口頭で聞いた説明と、書面が合っているかを見比べる
- 複数の会社を比べる場合は、同じ6項目で表にまとめる
- 大きな金額や長い期間の契約は、必要に応じて専門家に見てもらう
比べる時は、金額だけでなく、含まれる作業と、緊急時の動きを並べることが大切です。費用の見方は保守費用の相場と、含まれる作業で、会社を選ぶ時の観点は保守会社の選び方で整理しています。
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今の契約が分からない・見直したい時は
すでに保守を頼んでいて、「契約書が手元に見当たらない」「何が含まれているか分からない」という場合も、珍しくありません。その時は、次の順で確かめてみてください。
- 契約書や申込書の控えを探す(メールの添付や、紙のファイル)
- 見つからなければ、保守会社に再送を依頼する
- 請求書の内訳から、含まれる作業を推測する
- 含まれる範囲が分からなければ、書面で確認してもらう
見直す結果、今の契約のままでよいと分かることもあります。「今の制作会社との契約はそのまま、第三者の目で見てほしい」という場合は、HPドクターの無料セカンドオピニオンもご利用いただけます。お問い合わせはこちらからどうぞ。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
契約書をもらっていない場合は、どうすればよいですか?
まず、保守会社に契約書の控えを依頼してください。書面がない場合は、作業の範囲や料金を、メールなど記録に残る形で確認しておくと安心です。
最低契約期間があると、途中でやめられませんか?
契約によって異なります。最低期間中の解約の扱い(違約金の有無など)を、契約書で確認してください。分からない場合は、保守会社に書面で確認してもらいましょう。
追加費用が出るかどうかは、どう確かめればよいですか?
「月額に含まれる作業」と「別料金の作業」を、一覧で出してもらうのが確実です。修正の回数や時間に上限がある場合は、その数と、超えた時の費用も聞いておきます。
契約書の内容が難しくて、判断できません。
分からない言葉はそのまま質問して問題ありません。それでも判断が難しい場合は、弁護士など専門家にご確認ください。第三者の目で、ホームページ側の確認を手伝ってもらうこともできます。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


