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クリニックのプライバシーポリシー、ホームページには何を書く?

公開 2026年10月25日 約5分で読めます

ホームページのフッターに「プライバシーポリシー」と書かれたリンクがあっても、中身を最後に見直したのがいつか、すぐには思い出せない方も多いのではないでしょうか。問い合わせフォームやネット予約、採用の応募など、ホームページを通じて預かる情報は少なくありません。この記事では、クリニックのホームページに載せるプライバシーポリシーに何を書けばよいか、仕組みと文面を食い違わせないための確認点とあわせて、院長・事務長の方向けにまとめます。

プライバシーポリシーとは何か:なぜホームページに載せるのか

プライバシーポリシーとは、その医院がホームページを通じて預かる情報を、どう扱うのかを書いた文書です。「個人情報保護方針」「個人情報の取り扱いについて」といった名前で、ホームページのフッター(ページ下部)に置かれていることが多いものです。

クリニックのホームページでは、次のような場面で情報を預かります。

  • 問い合わせフォームに入力された、氏名・連絡先・相談内容
  • ネット予約を使っている場合の予約情報
  • 採用ページから届く応募情報
  • アクセスの傾向を調べる仕組み(アクセス解析)で取得される情報

ホームページに載せておくと、利用する方が「この情報は何に使われるのか」を事前に確かめられます。フォームの前に説明があるだけで、入力する方の安心につながります。

ただし、どのような文面が法律上必要かは、医院の運営の形や取り扱う情報によって異なります。この記事は一般的な考え方をまとめたもので、個別の判断は弁護士や専門家にご確認ください。

書いておきたい6つの項目

ひな形をそのまま貼るのではなく、自院の実態に合わせて書くことが大切です。最低限、次の6つの項目を押さえておくと、読む方に伝わりやすくなります。

プライバシーポリシーに書く項目の図です。取得する情報、使う目的、外部への提供の有無、保管と管理の方法、問い合わせ窓口、更新日の6項目を、他院の写しではなく自院の実態に合わせて書きます。
プライバシーポリシーに書きたい6項目
項目書き方の例よくある抜け
取得する情報お名前、メールアドレス、お問い合わせ内容予約システムやアクセス解析の分を書き忘れる
使う目的お問い合わせへの返信、予約内容の確認目的が「業務のため」だけで曖昧
外部への提供法令に基づく場合などを除き、本人の同意なく提供しない予約システムなど委託先の存在に触れていない
保管と管理院内で限られた者のみが取り扱う保管の期間や廃棄の考え方がない
問い合わせ窓口電話番号とメールアドレス窓口が前任者のまま・つながらない
更新日2026年10月25日 改定いつの文面か分からない

ポイント

書いた内容は、実際の運用と合っていることが一番大切です。「書いたが、やっていない」「やっているが、書いていない」の食い違いを減らすために、現場の担当者と一緒に確認してください。

ホームページの仕組みと、文面が食い違わないようにする

文面を書くときは、自院のホームページが実際にどんな仕組みで情報を扱っているかを確かめる必要があります。患者さん向けのページだけを見ていても、裏側の設定までは分からないことが多いためです。

確かめたい点は、たとえば次のようなものです。

確認すること誰に聞くか
問い合わせフォームの内容が、どこへ送られ、どこに残るか制作会社・保守会社
ネット予約の仕組みは、院が管理しているのか、外部のサービスか制作会社・予約システムの提供元
アクセス解析などの仕組みが入っているか制作会社・保守会社
ホームページ上で、通信が暗号化されているか(アドレス欄の鍵マーク)保守会社・自動診断

通信の暗号化の状態は、アドレス欄の鍵マークで見分けられます。表示に注意が出ている場合は「保護されていない通信」と出る時の確認も参考にしてください。

あなたのクリニックのホームページは大丈夫?

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なお、予約やフォームの安全面の考え方はネット予約のセキュリティでも解説しています。文面を整える前に、仕組みの面の点検も行っておくと安心です。

文面を作る時の進め方

プライバシーポリシーを新しく作る、または見直す時は、次の順に進めると迷いにくくなります。

  1. 現状を書き出すホームページで預かる情報を、フォーム・予約・採用・アクセス解析などの種類ごとに書き出します。
  2. 仕組みを制作会社に確認する情報の届き先、保管場所、外部サービスの有無を、制作会社や保守会社に確認します。
  3. 文面の案を作る6つの項目に沿って、自院の言葉で案を書きます。難しい言い回しは避け、読む方に伝わる表現にします。
  4. 専門家に見てもらう必要に応じて、弁護士など専門家に文面を確認してもらいます。法律の解釈が絡む部分は、自己判断で断定しないでください。
  5. ホームページに載せ、フォームからリンクするフッターと、問い合わせフォームの入力画面の近くに、文面へのリンクを置きます。

文面は、他院のものを写して使うのは避けてください。院の実態と違う内容を載せてしまうおそれがあるほか、文章の著作権にもかかわる場合があります。参考にするとしても、自院の流れに合わせて書き直すことが大切です。

公開後の見直しと、困った時の相談先

プライバシーポリシーは、一度載せたら終わりではありません。次のような場面で、文面の見直しが必要になります。

  • 予約システムやフォームの仕組みを変えた時
  • 採用ページなど、新しい情報を預かる機能を足した時
  • 窓口の電話番号やメールアドレスが変わった時
  • 担当者が代わり、問い合わせの受付体制が変わった時

少なくとも年に一度は、文面と実際の運用が合っているかを確認する日を決めておくとよいでしょう。見直した日は、ページ末尾の更新日にも反映させます。

問い合わせフォームの送信先や、情報の見られる範囲といった仕組みの面は、ホームページの専門家でないと確かめにくい部分です。「今の制作会社との契約はそのまま、仕組みの確認だけ第三者に頼みたい」という場合は、HPドクターの無料セカンドオピニオンをご利用いただけます。お問い合わせはこちらからどうぞ。

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よくあるご質問

プライバシーポリシーは、載せなければなりませんか?

どのような場合に何が必要かは、取り扱う情報や運営の形によって異なります。ご自身で断定せず、弁護士など専門家にご確認ください。載せておくことで、利用する方に安心してもらえる面はあります。

他の医院の文面を参考にしてもよいですか?

考え方の参考にするのは構いませんが、そのまま写すのはおすすめしません。自院の運用と合わない内容を載せてしまうおそれがあるためです。自院の実態に合わせて書き直してください。

どこにリンクを置けばよいですか?

ホームページのフッター(ページ下部)と、問い合わせフォームや予約の入力画面の近くに置くと、利用する方が見つけやすくなります。

文面はどのくらいの頻度で見直しますか?

仕組みを変えた時と、年に一度の点検の時が目安です。見直した日付をページ末尾に載せておくと、いつの文面か分かります。

制作会社に作ってもらうことはできますか?

文面の下書きの相談には応じてもらえることがありますが、法律の判断は制作会社の担当範囲ではないことが多いです。最終的な確認は、専門家にお願いしてください。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。