トラブル対処
ホームページのサーバー契約が切れるとどうなる?更新漏れを防ぐ方法
「ホームページを置いているサーバーの契約が、いつまでか知らない」。そんな院長や事務長の方は少なくありません。サーバーは、ホームページのデータを置いておく場所を借りているもので、契約には期限があります。更新が止まると、ホームページが表示されなくなり、場合によってはデータが消えるおそれもあります。この記事では、契約が切れる原因、診療への影響、確認の手順、引っ越しの注意点を、ITに詳しくない方にも分かるように整理します。
サーバー契約が切れる、とはどういうことか
サーバーとは、ホームページのデータ(文章・写真・プログラム)を置いておく場所です。多くのクリニックでは、レンタルサーバーという、場所を月額や年額で借りる形で使っています。借りている以上、契約の期限や更新があります。
この契約の更新が止まる(支払いができない、解約になる、会社が終了する)と、ホームページは表示されなくなります。さらに、猶予の期間を過ぎるとデータが削除される場合もあり、控え(バックアップ)がなければ元に戻せなくなるおそれがあります。契約の扱いは会社ごとに異なるため、ご自身の契約内容を確認することが大切です。
サーバーの契約は、住所にあたるドメインの契約とは別です。期限も請求先も別になっていることが多いため、両方の状態を把握する必要があります。ドメインについてはドメインの更新を忘れるとどうなる?で解説しています。
契約が切れる原因:よくある4つの場面
サーバー契約の更新漏れは、ご本人に悪気がなくても起きます。よく伺う場面を整理します。
| 場面 | 何が起きているか | 見直すポイント |
|---|---|---|
| 支払い方法の期限切れ | 登録していたクレジットカードの有効期限が切れて、自動の支払いが失敗している | カードの期限と更新日を一緒に管理する |
| 請求の通知を見逃す | 契約先からの請求や案内が、使っていないメールアドレスや退職者宛てに届いている | 受け取りを院内の共有アドレスにする |
| 契約者が院ではない | 制作会社や、前の担当者の名義で契約されており、院側から状況が見えない | 契約者と請求先を確認し、必要なら名義の変更を相談する |
| 契約プランの終了 | 契約先がそのプランの提供を終える、または契約内容の変更を求めている | 案内のメールを読み、制作会社と対応を決める |
どの場面も、誰が気づく仕組みになっているかが決まっていないことが共通しています。更新日の管理を、特定の人の記憶に頼らないことが、予防の第一歩です。
契約が切れそうな時に起きること:診療への影響
サーバーの契約が止まると、院内の見えない部分にも影響が出ます。
- ホームページが表示されない(診療時間・地図・診療内容を調べられない)
- ネット予約や問い合わせフォームが使えない
- サーバーでメールを使っている場合、メールが届かない・送れない
- 広告やSNSからの案内先が無効になる
- 最悪の場合、ホームページのデータそのものが削除される
データが削除された場合、控えがなければ作り直しになります。バックアップが別の場所にあるかどうかは、ホームページのバックアップの取り方で確認できます。サーバーの中にだけ控えを置いていると、サーバーの契約が止まった時に控えも一緒に使えなくなる点には注意が必要です。
ホームページが表示されない原因は、契約の問題だけとは限りません。切り分けはホームページが表示されない主な原因も参考にしてください。
更新の時期と、契約の確認のしかた
契約を確認する手順をまとめます。分からないところは、制作会社や保守の担当者に問い合わせてください。
- 契約先の会社名を確認する請求書や領収書、契約時のメール、クレジットカードの利用明細に、サーバーの会社名が出ていることがあります。
- 契約者の名義を確認する院(または院長)の名義か、制作会社の名義かを確認します。制作会社の名義の場合は、請求の流れも聞いておきます。
- 次の更新日と更新の方法を確認する自動更新か、手動での更新かを確かめます。年に一度の更新の場合は、特に忘れやすくなります。
- 支払い方法と、その有効期限を確認するカードの有効期限が更新日より前に来ていないかを確かめます。
- 案内メールの宛先を確認する更新の案内や、障害のお知らせが、院内で読める人に届くようにします。
今の制作会社に確認を依頼するだけでも、十分なきっかけになります。聞きづらい場合は、保守会社や第三者の相談窓口を使う方法もあります。
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レンタルサーバーとPHPの関係も押さえておく
サーバーの契約は、PHP(ホームページを動かすプログラムの言語)の版とも関係します。多くのレンタルサーバーでは、PHPの版は契約者が管理画面で選ぶ仕組みです。サーバーを借りていても、版の更新は自動では行われない場合があります。
2026年10月20日にPHPの開発チームが深刻な弱点の修正を予告し、10月21日にはIPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日)が出ています。修正版はPHP 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35で、PHP 8.1以前はサポートが終了しているため公式の修正版がありません。契約の確認をする機会に、PHPの版もあわせて確認しておきたいところです。
版の確認と切り替えはレンタルサーバーでPHPの版を変える方法で解説しています。契約が切れそうな古いサーバーを使っている場合は、サーバーの引っ越しを検討するきっかけにもなります。
引っ越しや契約変更を考える時の注意点
契約が古い、費用がかさんでいるなどの理由で、サーバーの引っ越しを考える場合があります。ただ、ホームページの引っ越しは、データの移し替えと、表示の確認が必要です。自己判断で進めると、表示が崩れたり、メールが止まったりするおそれがあります。
- 引っ越しの前に、ホームページとデータベースの控えを取る
- メールを同じ場所で使っている場合は、メールの移行方法も決める
- 引っ越しの日程は、診療の忙しくない日時にする
- 引っ越し後に、表示・フォーム・予約・メールを一通り確認する
- 古い契約は、新しい場所での確認が終わってから解約する
特に最後の項目は大切です。新しい場所でうまく動くことを確認する前に古い契約を解約してしまうと、戻れなくなるおそれがあります。
費用の見直しも保守のうち
サーバーの契約は、使っていない容量や古いプランの費用を払い続けている場合があります。見直しは、制作会社や保守の担当者に相談できます。
契約の状況が分からない時は:無料の自動診断とセカンドオピニオン
「うちのサーバーの契約がどうなっているのか、誰に聞けばよいのか分からない」という場合は、まず現状の把握からです。HPドクターの無料の自動診断(/check)では、ホームページのアドレスから、外から分かる範囲の状態を確認できます。
契約書や請求書の見方、制作会社への聞き方に迷う場合は、専門家による無料セカンドオピニオンをご利用ください。今の制作会社との契約はそのままで構いません。HPドクターは月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円・担当制で、緊急時は24時間受付です。保守の依頼先を選ぶ考え方は保守会社の選び方にもまとめています。無料セカンドオピニオンのお申込みからお気軽にどうぞ。
ホームページにも、セカンドオピニオンを
今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。
無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
サーバー契約が切れたら、データはすぐ消えますか?
すぐに消えるとは限りませんが、一定の猶予の期間を過ぎると削除される場合があります。期間は契約先の決まりによるため、契約内容で確認してください。
サーバーの契約は、院の名義にしたほうがよいですか?
連絡が取れなくなった時などに院側で手続きができるよう、院の名義にしておく方が安心です。制作会社の名義の場合は、変更できるか相談してみてください。
契約が自動更新なら、確認は不要ですか?
自動更新でも、支払い用のカードの期限切れなどで止まることがあります。年に一度は、期限と支払いの状態を確認してください。
サーバー会社からのメールは、どこに届いていますか?
契約時に登録したメールアドレスに届きます。そのアドレスを今も読める人がいるかを確認してください。退職した担当者宛てのままの場合は、宛先の変更を依頼します。
費用を安くするために、サーバーを乗り換えてもよいですか?
可能ですが、データやメールの移行が必要です。控えを取り、表示や予約の確認を終えるまで古い契約を残すなどの手順を守って進めてください。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


