更新・保守
クリニックのホームページの「ドメインを変える」時に気をつけること
「医院の名前が変わった」「覚えやすいアドレスにしたい」「今のアドレスの名義が制作会社になっている」。こうした理由で、ホームページのドメイン(インターネット上の住所にあたるアドレス)を変えたい、というお話を伺うことがあります。ただ、ドメインは、ホームページだけでなく、院内のメールや、名刺、地図の情報など、いろいろな場所に結びついています。変えるのは「引っ越し」に近い作業です。この記事では、変える前に確かめたいことと、進める順番を、ご説明します。
ドメインを変えると、何が影響を受けるか
ドメインは、ホームページのアドレス(例:○○clinic.jp の部分)です。これが変わると、ホームページの住所が変わるだけでなく、同じドメインを使っているほかのものにも影響が出ます。
| 影響を受けるもの | どうなるか | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| ホームページのアドレス | 旧アドレスで開けなくなる可能性 | 旧アドレスから新アドレスへ案内を出す |
| 院内のメールアドレス | ドメインを変えると使えなくなる場合がある | 新しいメールの用意と、切り替えの日を決める |
| 名刺・チラシ・看板 | 古いアドレスが残る | 印刷物の差し替えの時期を決める |
| 地図・各種の登録情報 | 古いアドレスが表示され続ける | 登録先ごとに、アドレスを更新する |
| 予約や問い合わせの仕組み | 設定のアドレスが古くなる | 各仕組みの設定を確認する |
特に、メールへの影響は見落としやすい点です。ドメインを解約すると、メールも使えなくなる場合があります。この仕組みは「ドメインの名義と管理者の確認方法」や、ドメインの更新を忘れた場合の影響を扱った「ドメインの更新を忘れるとどうなる?クリニックが気をつけたいこと」でも触れています。
変える前に決めておくこと
作業を始める前に、次の点を院内で決めておくと、後からの混乱を減らせます。
- なぜ変えるのか:目的がはっきりしていないと、本当に必要な作業かどうかも判断できません
- 新しいドメインの名義:医院の名義で登録し、誰が管理するかを決めておく
- 旧ドメインをいつまで残すか:すぐに解約せず、案内のために一定の期間は残しておくのが一般的です
- メールをどうするか:新しいアドレスへ切り替える日と、旧アドレスに届いたメールの扱いを決める
- 誰が作業するか:制作会社、保守会社、院内の担当のうち、誰が何を担当するかを分ける
名義と管理の分担の考え方は、開業の場面で整理した「開業前に決めておきたい、ホームページの名義と管理の分担」が参考になります。ドメインを変える機会に、名義を医院に整えておくという進め方もあります。
「変える」より「そのまま使う」が適する場合もあります
ドメインを変える理由が「見た目の好み」だけの場合は、変えずに続けるほうが手間もリスクも少ないことがあります。迷う時は、変える目的と手間を並べて、制作会社や専門家に相談してから決めましょう。
進め方の流れ
ドメインを変える作業は、次のような順番で進めるのが一般的です。細かな技術の部分は制作会社に任せ、医院は「確認と判断」を担当すると、無理がありません。
- 今のドメインの名義と契約先を確かめる誰の名義で、どこに料金を払っているのか、更新の期限はいつかを確認します。
- 使われている場所を洗い出すホームページ、メール、名刺、地図、予約の仕組みなど、旧ドメインが使われている場所を一覧にします。
- 新しいドメインを取得し、準備する医院の名義で取得し、新しい場所でホームページとメールが動く状態を整えます。
- 切り替えの日を決めて、事前に告知する必要に応じて、お知らせを出します。診療が忙しい時期は避けます。
- 切り替え後に、旧アドレスから案内する旧アドレスにアクセスした方が、新しいアドレスにたどり着けるようにします。
- 各種の登録情報を更新し、動作を確かめる予約や問い合わせ、メールの送受信を、実際に試して確認します。
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切り替え後に確かめること
切り替えが終わった後は、「動いているはず」ではなく、実際に試して確かめることが大切です。次のチェックリストをお使いください。
- 新しいアドレスで、トップページ、診療時間、アクセスのページが開く
- 旧アドレスにアクセスすると、新しいアドレスに案内される
- アドレス欄に鍵マーク(通信の暗号化)が出ていて、警告が出ない
- 問い合わせフォームを実際に送り、医院に届く
- 新しいメールの送受信ができる
- 予約の仕組みが、新しいアドレスでも動く
- 地図や各種の登録情報のアドレスが、新しいものに変わっている
アドレス欄の警告については「「保護されていない通信」の警告が出る時の確認点」をご覧ください。通信の暗号化の証明書にも期限があるため、新しいドメインでの設定も確認しておきましょう。
迷った時は、早めに相談を
ドメインの変更は、手順を間違えると、ホームページが見られなくなったり、メールが届かなくなったりすることがあります。特に、旧ドメインを先に解約してしまうと、元に戻せない場合もあるため、解約は新しい環境の動作を確かめてからにしましょう。
制作会社との契約や名義の関係で、思うように進まない場合は、「ホームページ制作会社を変えたい時の進め方と、先に整理しておくこと」の内容も参考になります。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
ドメインを変えると、検索結果にすぐ反映されますか。
反映には時間がかかります。切り替え後は、旧アドレスから新アドレスへ案内を出し、各種の登録情報を更新しながら、様子を見てください。
ドメインを変えると、メールも使えなくなりますか。
ドメインに結びついたメールは、ドメインを変えると使えなくなる場合があります。新しいメールの準備と、切り替えの日を先に決めておくと安心です。
旧ドメインはいつ解約してよいですか。
新しい環境の動作を確かめ、案内に十分な期間を取ってからにしてください。すぐの解約は、元に戻せなくなることがあるため避けましょう。
ドメインの名義が制作会社になっています。変えたほうがよいですか。
医院の名義に整えておくほうが、将来の制作会社の変更の時にも安心です。まずは契約書と、ドメインの管理者を確認してください。
変えるべきかどうか、判断がつきません。
変える目的と手間を並べて、制作会社や専門家に相談してください。HPドクターの無料セカンドオピニオンでもご相談いただけます。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


