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クリニックのホームページの「ドメインを変える」時に気をつけること

公開 2026年10月30日 約5分で読めます

「医院の名前が変わった」「覚えやすいアドレスにしたい」「今のアドレスの名義が制作会社になっている」。こうした理由で、ホームページのドメイン(インターネット上の住所にあたるアドレス)を変えたい、というお話を伺うことがあります。ただ、ドメインは、ホームページだけでなく、院内のメールや、名刺、地図の情報など、いろいろな場所に結びついています。変えるのは「引っ越し」に近い作業です。この記事では、変える前に確かめたいことと、進める順番を、ご説明します。

ドメインを変えると、何が影響を受けるか

ドメインは、ホームページのアドレス(例:○○clinic.jp の部分)です。これが変わると、ホームページの住所が変わるだけでなく、同じドメインを使っているほかのものにも影響が出ます。

影響を受けるものどうなるか対応の考え方
ホームページのアドレス旧アドレスで開けなくなる可能性旧アドレスから新アドレスへ案内を出す
院内のメールアドレスドメインを変えると使えなくなる場合がある新しいメールの用意と、切り替えの日を決める
名刺・チラシ・看板古いアドレスが残る印刷物の差し替えの時期を決める
地図・各種の登録情報古いアドレスが表示され続ける登録先ごとに、アドレスを更新する
予約や問い合わせの仕組み設定のアドレスが古くなる各仕組みの設定を確認する

特に、メールへの影響は見落としやすい点です。ドメインを解約すると、メールも使えなくなる場合があります。この仕組みは「ドメインの名義と管理者の確認方法」や、ドメインの更新を忘れた場合の影響を扱った「ドメインの更新を忘れるとどうなる?クリニックが気をつけたいこと」でも触れています。

変える前に決めておくこと

作業を始める前に、次の点を院内で決めておくと、後からの混乱を減らせます。

  • なぜ変えるのか:目的がはっきりしていないと、本当に必要な作業かどうかも判断できません
  • 新しいドメインの名義:医院の名義で登録し、誰が管理するかを決めておく
  • 旧ドメインをいつまで残すか:すぐに解約せず、案内のために一定の期間は残しておくのが一般的です
  • メールをどうするか:新しいアドレスへ切り替える日と、旧アドレスに届いたメールの扱いを決める
  • 誰が作業するか:制作会社、保守会社、院内の担当のうち、誰が何を担当するかを分ける

名義と管理の分担の考え方は、開業の場面で整理した「開業前に決めておきたい、ホームページの名義と管理の分担」が参考になります。ドメインを変える機会に、名義を医院に整えておくという進め方もあります。

「変える」より「そのまま使う」が適する場合もあります

ドメインを変える理由が「見た目の好み」だけの場合は、変えずに続けるほうが手間もリスクも少ないことがあります。迷う時は、変える目的と手間を並べて、制作会社や専門家に相談してから決めましょう。

進め方の流れ

ドメインを変える作業は、次のような順番で進めるのが一般的です。細かな技術の部分は制作会社に任せ、医院は「確認と判断」を担当すると、無理がありません。

  1. 今のドメインの名義と契約先を確かめる誰の名義で、どこに料金を払っているのか、更新の期限はいつかを確認します。
  2. 使われている場所を洗い出すホームページ、メール、名刺、地図、予約の仕組みなど、旧ドメインが使われている場所を一覧にします。
  3. 新しいドメインを取得し、準備する医院の名義で取得し、新しい場所でホームページとメールが動く状態を整えます。
  4. 切り替えの日を決めて、事前に告知する必要に応じて、お知らせを出します。診療が忙しい時期は避けます。
  5. 切り替え後に、旧アドレスから案内する旧アドレスにアクセスした方が、新しいアドレスにたどり着けるようにします。
  6. 各種の登録情報を更新し、動作を確かめる予約や問い合わせ、メールの送受信を、実際に試して確認します。
ドメインを変える進め方の図。①今のドメインの名義と契約先を確かめる、②使われている場所を洗い出す、③新しいドメインを取得して準備する、④切り替えの日を決めて告知する、⑤旧アドレスから新アドレスへ案内する、⑥登録情報を更新して動作を確かめる。
洗い出しと準備を先に、切り替えは最後に

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切り替え後に確かめること

切り替えが終わった後は、「動いているはず」ではなく、実際に試して確かめることが大切です。次のチェックリストをお使いください。

  • 新しいアドレスで、トップページ、診療時間、アクセスのページが開く
  • 旧アドレスにアクセスすると、新しいアドレスに案内される
  • アドレス欄に鍵マーク(通信の暗号化)が出ていて、警告が出ない
  • 問い合わせフォームを実際に送り、医院に届く
  • 新しいメールの送受信ができる
  • 予約の仕組みが、新しいアドレスでも動く
  • 地図や各種の登録情報のアドレスが、新しいものに変わっている

アドレス欄の警告については「「保護されていない通信」の警告が出る時の確認点」をご覧ください。通信の暗号化の証明書にも期限があるため、新しいドメインでの設定も確認しておきましょう。

迷った時は、早めに相談を

ドメインの変更は、手順を間違えると、ホームページが見られなくなったり、メールが届かなくなったりすることがあります。特に、旧ドメインを先に解約してしまうと、元に戻せない場合もあるため、解約は新しい環境の動作を確かめてからにしましょう。

制作会社との契約や名義の関係で、思うように進まない場合は、「ホームページ制作会社を変えたい時の進め方と、先に整理しておくこと」の内容も参考になります。

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よくあるご質問

ドメインを変えると、検索結果にすぐ反映されますか。

反映には時間がかかります。切り替え後は、旧アドレスから新アドレスへ案内を出し、各種の登録情報を更新しながら、様子を見てください。

ドメインを変えると、メールも使えなくなりますか。

ドメインに結びついたメールは、ドメインを変えると使えなくなる場合があります。新しいメールの準備と、切り替えの日を先に決めておくと安心です。

旧ドメインはいつ解約してよいですか。

新しい環境の動作を確かめ、案内に十分な期間を取ってからにしてください。すぐの解約は、元に戻せなくなることがあるため避けましょう。

ドメインの名義が制作会社になっています。変えたほうがよいですか。

医院の名義に整えておくほうが、将来の制作会社の変更の時にも安心です。まずは契約書と、ドメインの管理者を確認してください。

変えるべきかどうか、判断がつきません。

変える目的と手間を並べて、制作会社や専門家に相談してください。HPドクターの無料セカンドオピニオンでもご相談いただけます。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。