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トラブル対処

ホームページの問い合わせフォームに届く営業メールへの対応

公開 2026年11月1日/更新 2026年11月2日 約5分で読めます

問い合わせフォームの通知が届いたので開いてみたら、患者さんではなく、ホームページ制作や集患サービスの営業だった。そんな経験はありませんか。クリニックのホームページは、公開していれば誰でも問い合わせを送れるため、営業の連絡が混ざるのはめずらしいことではありません。大切なのは、本当の患者さんからの連絡を見落とさず、営業には落ち着いて対応できる形を作っておくことです。この記事では、見分け方、返信するかどうかの考え方、院内での共有、減らすための工夫を順にご説明します。

営業メールは、なぜ問い合わせフォームに届くのか

ホームページの問い合わせフォームは、誰でも入力して送れるように作られています。そのため、患者さんだけでなく、営業目的の人や、自動で多くの送信先に送るしくみからの連絡も届きます。クリニックに限った話ではなく、ほとんどの法人サイトで起きることです。

営業の連絡には、ホームページ制作、集患のサービス、採用の支援、機器の販売など、さまざまな種類があります。文面が丁寧で、一見すると問い合わせのように見えるものもあるため、判断に迷う時もあるでしょう。

ここで知っておきたいのは、営業メールが届くことそのものは、ホームページが壊れている、攻撃されているといった異常のサインではない、ということです。ただし、同じ内容が大量に届く場合は、自動で送られるいわゆるスパム(迷惑な送信)の可能性があります。その場合は、迷惑メールが増えた?問い合わせフォームのスパム対策もあわせて確認してください。

営業メールと迷惑メール(スパム)は別のものです

営業メールは、人が内容を考えて送ってきたものが中心です。スパムは、機械が自動で大量に送るもので、対策の考え方が異なります。まずはどちらに近いかを分けて考えると、対応が決めやすくなります。

患者さんからの連絡と、営業の見分け方

見分けるための目安を表にまとめました。一つだけで決めつけず、いくつかを合わせて判断してください。

見る点患者さんの連絡に多い例営業に多い例
内容症状や受診の相談、予約・診療時間の質問「貴院のホームページを拝見して」で始まる提案
書き方自分の状況を具体的に書いているどの医院にも当てはまる一般的な文面
差出人個人名、連絡先が個人のもの会社名、サービス名、担当部署名
求めていること返信や予約の案内打ち合わせ、資料請求、面談の依頼

ただし、患者さんの連絡であっても、短い文面で分かりにくいことがあります。迷った時は、営業と決めつけずに、院内の決めた手順で扱うようにしましょう。患者さんの連絡を見落とすことのほうが、院にとっての損失が大きいためです。

なお、問い合わせフォームに入力された情報の扱いについては、問い合わせフォームに入力された情報の保管と削除の考え方で整理しています。

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返信するかどうか、院内でどう共有するか

営業の連絡への基本的な考え方は、「返信しなくてもよい」です。院に義務があるわけではなく、関心がなければ、そのまま対応しなくて構いません。返信すると、かえって別の営業につながることもあります。

そのうえで、院内での扱いを決めておくと、毎回迷わずに済みます。次のような流れが、無理のない一例です。

問い合わせフォームに届く連絡の仕分けの図です。患者さんの連絡、営業、判断に迷うものの3つに分け、患者さんには期限内に返信し、営業は返信せず保管か削除し、迷うものは院長か事務長に確認する流れを整理しています。
届いた連絡の仕分けと対応
  1. まず開封者が仕分ける患者さんの連絡、営業、判断に迷うものの3つに分けます。迷うものは、院長か事務長に確認します。
  2. 営業は返信せず、保管するか削除する必要な場合に備え、一定期間は保管し、その後は削除する、といった院の決まりを作ります。
  3. 患者さんの連絡は、決めた期限内に返信する例として、診療日の当日中に一次返信をする、など、院の運用に合わせて決めます。
  4. 同じ営業が続く時は、担当に相談する件数が増える、不審な内容が混ざる、といった時は、制作会社や保守の担当に確認します。

営業の連絡の中には、「ホームページに問題があります」といった不安をあおる内容のものもあります。その場合も、慌てて返信や契約をせず、まず自院の制作会社や保守の担当に事実を確認してください。実際の状態は、自動診断(/check)でも確かめられます。

文中のリンクや添付ファイルは、開く前にひと呼吸

営業を装って、リンクや添付ファイルを開かせようとする連絡もあります。差出人に心当たりがない場合は、開かずに、院内の担当者へ共有してください。

営業の連絡を減らすための工夫

営業メールをゼロにするのは難しいものの、減らすための工夫はいくつかあります。ホームページの作りに関わる部分もあるため、制作会社や保守の担当と相談しながら進めるとよいでしょう。

  • 問い合わせフォームの入力項目に「ご相談の種類」を入れ、患者さん向けと、それ以外を分けて受けられるようにする
  • フォームの近くに、「営業・勧誘のご連絡は、お返事を差し上げられない場合があります」と一文を添える
  • 自動送信を防ぐしくみ(入力の確認など)が入っているか、制作会社に確認する
  • 問い合わせの通知が、院内の複数人に届くようにして、見落としを防ぐ

注意点として、営業を減らそうとしてフォームを入力しにくくしすぎないようにしてください。患者さんが送れなくなっては、本末転倒です。フォームが正しく届いているかは、問い合わせが届かない時の確認ポイントで、確認の手順をご覧いただけます。

また、送信した人に自動で届く返信メールの文面は、問い合わせフォームの自動返信メールで解説しています。営業か患者さんかが分からない場合の、最初の返信の考え方にも役立ちます。

迷った時の相談先

営業メールの対応は、院内の運用の問題が大きく、正解はひとつではありません。ただ、フォームの設定や通知先の確認は、専門の知識が必要になる場面があります。ご自院のホームページの状態が気になる方は、無料の自動診断で現状を確かめてみてください。

HPドクターは、月額10,000円〜30,000円(税別)で、クリニックのホームページの保守を担当制でお手伝いしています。今の制作会社との契約はそのままで構いません。フォームの状態の確認や、営業メールが増えた時の相談も承ります。

まずは、専門家による無料セカンドオピニオンで、現状をお聞かせください。

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よくあるご質問

営業メールには、返信して断ったほうがよいですか?

返信の義務はありません。関心がない場合は、返信せず保管または削除して構いません。返信すると、別の営業につながる場合もあるため、院内の決まりとして「返信しない」と決めておくのも一つの方法です。

営業メールの中に、患者さんの連絡が紛れていないか不安です。

まず3つ(患者さん、営業、迷うもの)に仕分けて、迷うものは院長や事務長に確認する流れが安心です。営業と決めつけて削除する前に、内容と差出人を確認してください。

営業メールが急に増えました。ホームページの異常でしょうか?

営業メールの増加だけで、異常と決めつける必要はありません。ただ、似た内容が大量に届く場合は自動送信の可能性もあります。制作会社や保守の担当にフォームの状態を確認してもらうと安心です。

フォームに「営業お断り」と書いても大丈夫ですか?

書いて問題ありません。ただし強い言い方は避け、患者さんが送りにくくならない表現にしてください。「営業のご連絡にはお返事できない場合があります」程度の一文が目安です。

営業メールの内容が不安をあおるものでした。どうすればよいですか?

慌てて契約や返信をせず、自院の制作会社や保守の担当に事実を確認してください。HPドクターの無料の自動診断(/check)で、ホームページの状態を確かめる方法もあります。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。