トラブル対処
ホームページの問い合わせフォームに届く営業メールへの対応
問い合わせフォームの通知が届いたので開いてみたら、患者さんではなく、ホームページ制作や集患サービスの営業だった。そんな経験はありませんか。クリニックのホームページは、公開していれば誰でも問い合わせを送れるため、営業の連絡が混ざるのはめずらしいことではありません。大切なのは、本当の患者さんからの連絡を見落とさず、営業には落ち着いて対応できる形を作っておくことです。この記事では、見分け方、返信するかどうかの考え方、院内での共有、減らすための工夫を順にご説明します。
営業メールは、なぜ問い合わせフォームに届くのか
ホームページの問い合わせフォームは、誰でも入力して送れるように作られています。そのため、患者さんだけでなく、営業目的の人や、自動で多くの送信先に送るしくみからの連絡も届きます。クリニックに限った話ではなく、ほとんどの法人サイトで起きることです。
営業の連絡には、ホームページ制作、集患のサービス、採用の支援、機器の販売など、さまざまな種類があります。文面が丁寧で、一見すると問い合わせのように見えるものもあるため、判断に迷う時もあるでしょう。
ここで知っておきたいのは、営業メールが届くことそのものは、ホームページが壊れている、攻撃されているといった異常のサインではない、ということです。ただし、同じ内容が大量に届く場合は、自動で送られるいわゆるスパム(迷惑な送信)の可能性があります。その場合は、迷惑メールが増えた?問い合わせフォームのスパム対策もあわせて確認してください。
営業メールと迷惑メール(スパム)は別のものです
営業メールは、人が内容を考えて送ってきたものが中心です。スパムは、機械が自動で大量に送るもので、対策の考え方が異なります。まずはどちらに近いかを分けて考えると、対応が決めやすくなります。
患者さんからの連絡と、営業の見分け方
見分けるための目安を表にまとめました。一つだけで決めつけず、いくつかを合わせて判断してください。
| 見る点 | 患者さんの連絡に多い例 | 営業に多い例 |
|---|---|---|
| 内容 | 症状や受診の相談、予約・診療時間の質問 | 「貴院のホームページを拝見して」で始まる提案 |
| 書き方 | 自分の状況を具体的に書いている | どの医院にも当てはまる一般的な文面 |
| 差出人 | 個人名、連絡先が個人のもの | 会社名、サービス名、担当部署名 |
| 求めていること | 返信や予約の案内 | 打ち合わせ、資料請求、面談の依頼 |
ただし、患者さんの連絡であっても、短い文面で分かりにくいことがあります。迷った時は、営業と決めつけずに、院内の決めた手順で扱うようにしましょう。患者さんの連絡を見落とすことのほうが、院にとっての損失が大きいためです。
なお、問い合わせフォームに入力された情報の扱いについては、問い合わせフォームに入力された情報の保管と削除の考え方で整理しています。
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返信するかどうか、院内でどう共有するか
営業の連絡への基本的な考え方は、「返信しなくてもよい」です。院に義務があるわけではなく、関心がなければ、そのまま対応しなくて構いません。返信すると、かえって別の営業につながることもあります。
そのうえで、院内での扱いを決めておくと、毎回迷わずに済みます。次のような流れが、無理のない一例です。
- まず開封者が仕分ける患者さんの連絡、営業、判断に迷うものの3つに分けます。迷うものは、院長か事務長に確認します。
- 営業は返信せず、保管するか削除する必要な場合に備え、一定期間は保管し、その後は削除する、といった院の決まりを作ります。
- 患者さんの連絡は、決めた期限内に返信する例として、診療日の当日中に一次返信をする、など、院の運用に合わせて決めます。
- 同じ営業が続く時は、担当に相談する件数が増える、不審な内容が混ざる、といった時は、制作会社や保守の担当に確認します。
営業の連絡の中には、「ホームページに問題があります」といった不安をあおる内容のものもあります。その場合も、慌てて返信や契約をせず、まず自院の制作会社や保守の担当に事実を確認してください。実際の状態は、自動診断(/check)でも確かめられます。
文中のリンクや添付ファイルは、開く前にひと呼吸
営業を装って、リンクや添付ファイルを開かせようとする連絡もあります。差出人に心当たりがない場合は、開かずに、院内の担当者へ共有してください。
営業の連絡を減らすための工夫
営業メールをゼロにするのは難しいものの、減らすための工夫はいくつかあります。ホームページの作りに関わる部分もあるため、制作会社や保守の担当と相談しながら進めるとよいでしょう。
- 問い合わせフォームの入力項目に「ご相談の種類」を入れ、患者さん向けと、それ以外を分けて受けられるようにする
- フォームの近くに、「営業・勧誘のご連絡は、お返事を差し上げられない場合があります」と一文を添える
- 自動送信を防ぐしくみ(入力の確認など)が入っているか、制作会社に確認する
- 問い合わせの通知が、院内の複数人に届くようにして、見落としを防ぐ
注意点として、営業を減らそうとしてフォームを入力しにくくしすぎないようにしてください。患者さんが送れなくなっては、本末転倒です。フォームが正しく届いているかは、問い合わせが届かない時の確認ポイントで、確認の手順をご覧いただけます。
また、送信した人に自動で届く返信メールの文面は、問い合わせフォームの自動返信メールで解説しています。営業か患者さんかが分からない場合の、最初の返信の考え方にも役立ちます。
迷った時の相談先
営業メールの対応は、院内の運用の問題が大きく、正解はひとつではありません。ただ、フォームの設定や通知先の確認は、専門の知識が必要になる場面があります。ご自院のホームページの状態が気になる方は、無料の自動診断で現状を確かめてみてください。
HPドクターは、月額10,000円〜30,000円(税別)で、クリニックのホームページの保守を担当制でお手伝いしています。今の制作会社との契約はそのままで構いません。フォームの状態の確認や、営業メールが増えた時の相談も承ります。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
営業メールには、返信して断ったほうがよいですか?
返信の義務はありません。関心がない場合は、返信せず保管または削除して構いません。返信すると、別の営業につながる場合もあるため、院内の決まりとして「返信しない」と決めておくのも一つの方法です。
営業メールの中に、患者さんの連絡が紛れていないか不安です。
まず3つ(患者さん、営業、迷うもの)に仕分けて、迷うものは院長や事務長に確認する流れが安心です。営業と決めつけて削除する前に、内容と差出人を確認してください。
営業メールが急に増えました。ホームページの異常でしょうか?
営業メールの増加だけで、異常と決めつける必要はありません。ただ、似た内容が大量に届く場合は自動送信の可能性もあります。制作会社や保守の担当にフォームの状態を確認してもらうと安心です。
フォームに「営業お断り」と書いても大丈夫ですか?
書いて問題ありません。ただし強い言い方は避け、患者さんが送りにくくならない表現にしてください。「営業のご連絡にはお返事できない場合があります」程度の一文が目安です。
営業メールの内容が不安をあおるものでした。どうすればよいですか?
慌てて契約や返信をせず、自院の制作会社や保守の担当に事実を確認してください。HPドクターの無料の自動診断(/check)で、ホームページの状態を確かめる方法もあります。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


