更新・保守
ホームページの「アクセス解析」を院内で見る時の基本:クリニック向け
「アクセス解析の画面を渡されたけれど、数字が多くて何を見ればよいか分からない」。クリニックの院長や事務長から、よく伺うお話です。アクセス解析は、ホームページがどのくらい、どのように見られているかを知るための道具で、すべての数字を理解する必要はありません。この記事では、見る目的の決め方、月に1回で続けられる見方、数字の読み方でつまずきやすい点、見た結果を修正の判断につなげる方法を、ITに詳しくない方向けにまとめます。
アクセス解析とは何か、院長が見る意味はどこにあるか
アクセス解析とは、ホームページがどのくらい見られているか、どのページが見られているかを数字で確かめる仕組みのことです。患者さんの一人ひとりを特定するものではなく、全体の傾向を知るための道具として使われます。
「アクセス解析の画面を渡されたけれど、数字が多くて何を見ればよいか分からない」というお話は、よく伺います。すべての数字を理解する必要はありません。院長・事務長が見る意味は、次のような判断の材料にあります。
- 診療時間や休診のお知らせが、実際に見られているか
- アクセスや予約のページまで、患者さんがたどり着けているか
- スマホで見る人が多いなら、スマホでの見やすさを優先したほうがよいか
- ホームページの修正を頼む時に、直す優先順位をつける根拠になるか
数字そのものに一喜一憂するのではなく、「この数字から、何を直すか決められるか」を基準にすると、続けやすくなります。
まず、見る目的を決める:数字は目的の後に選ぶ
アクセス解析の画面には、たくさんの項目が並んでいます。最初に決めたいのは、今回は何を確かめたいのかという目的です。目的が決まれば、見る数字は自然に絞られます。
| 確かめたいこと | 見る数字の例 | 分かること |
|---|---|---|
| ホームページ全体が見られているか | 訪問の数(月ごと) | 前の月と比べた増減の傾向 |
| どのページが見られているか | ページごとの表示の数 | 患者さんが知りたい情報の傾向 |
| スマホで見る人が多いか | 端末の種類の割合 | スマホでの見やすさを優先すべきか |
| どこから来ているか | 検索・地図・SNSなどの経路 | どの入口が使われているか |
| 予約や問い合わせまで進んでいるか | 予約ページの表示の数など | 途中で離れていないかの目安 |
この表のうち、今回は1〜2個だけを選びます。全部を一度に見ようとすると、結局どれも分からないまま終わりがちです。
解析の数字は、あくまで全体の傾向をつかむための目安です。院内で「今月はこうだった」と話し合う材料にして、数字の良し悪しで担当者を責めたり、細かい増減に振り回されたりしないことも大切です。続けて見ているうちに、自院のホームページの「いつもの動き」が分かってきて、変化に気づきやすくなります。
また、解析の画面は管理会社や制作会社が設定していることが多く、院内の誰がどの画面を見られるのかが分からないケースもあります。まずは、画面を見られる状態にあるか、誰が管理しているかを、制作会社や保守会社に確かめるところから始めてみてください。
院内で続けるための、月1回の見方の手順
見る習慣は、凝った分析よりも「毎月同じ形で見る」ことのほうが役に立ちます。次の図の流れが、続けやすい形です。
- 見る日を決める月の初めなど、毎月同じ日に10〜15分だけ時間をとります。
- 前の月と同じ期間で見る月ごとに「1日〜末日」など同じ長さの期間にそろえて見ます。期間が違うと、増減の比較ができません。
- 数字をメモに残す表計算の一枚や紙のメモで構いません。「訪問の数」「よく見られたページ」「気づいたこと」の3つを書きます。
- 増減の理由を院内で考える休診のお知らせを出した月、診療内容を追加した月など、院内の出来事と並べると理由が見えてきます。
- 直したい点を依頼にする分かったことを、制作会社への修正の依頼につなげます。伝え方は制作会社にホームページの修正を頼む時の伝え方のコツが参考になります。
ポイント
数字が増えた・減った自体が正解・不正解ではありません。季節や診療科の特性で、増減はもともと変わります。前の月・前の年の同じ時期と比べて、傾向を見ます。
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数字の読み方で、つまずきやすいところ
初めて見る方がつまずきやすい点を、いくつか挙げます。
- 訪問の数=患者さんの数ではありません。同じ人が何度も見ることや、ホームページを管理する側の閲覧が含まれることがあります
- 増えたから良い、減ったから悪いとは限りません。休診のお知らせを出した月は、見られるページが偏るのが自然です
- 数字が突然変わった時は、解析の設定が変わった可能性もあります。ホームページの作り直しや、解析用の設定を触った後は特に注意します
- 細かい比較をしすぎない。小さな増減は、日によるばらつきの範囲に収まることが多いです
読み方に迷う数字は、無理に自己判断せず、制作会社や保守会社に確かめるのが安心です。月次報告でどんな項目を見るとよいかは、ホームページ保守の月次報告に載せてほしい項目にまとめています。
個人情報とアクセス解析:院内で気をつけたいこと
アクセス解析は、ホームページ上の動きを数字にする仕組みです。多くの場合、個人の氏名や診療内容を直接見るためのものではありませんが、院内で解析の画面を扱う人を決めておくことは大切です。
- 解析の画面に入れる人を、必要な人に限る(退職時には権限を外す)
- 画面のパスワードを、共有のメモや付箋に残さない
- 解析の画面のIDも、ホームページの管理画面と同じく一覧にして持つ
- 患者さんの情報を扱うWeb予約や問い合わせフォームの仕組みと、解析の設定を混ぜない
解析の仕組みを新しく入れる場合や、プライバシーポリシーの文面に関わる場合は、専門家にご確認ください。ポリシーの考え方はクリニックのプライバシーポリシー、ホームページには何を書く?で整理しています。
見た数字を、保守や更新の判断につなげる
アクセス解析を見る目的は、最終的にホームページをどう手入れするかを決めることです。たとえば、次のように考えると、数字が行動につながります。
| 気づいたこと | 考えられる次の一手 |
|---|---|
| お知らせのページがあまり見られていない | トップページで、休診などの大切な情報が目立つか見直す |
| スマホの割合が高い | スマホで、予約や地図のボタンが押しやすいか確かめる |
| アクセスのページがよく見られている | 地図・住所・駐車場の案内が最新か点検する |
| ある月だけ急に数字が動いた | 院内の出来事や、ホームページの変更の履歴と照らし合わせる |
変更の履歴は、ホームページの「更新履歴」を残しておく理由と方法のように残しておくと、数字の動きの理由を探しやすくなります。
HPドクターでは、無料の自動診断で、ホームページの外から見える範囲の状態を確かめられます。数字の読み方や、見る項目の決め方に迷った時は、専門家による無料のセカンドオピニオンでご相談いただけます。今の制作会社との契約はそのままで構いません。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
アクセス解析は入れなければいけませんか?
必須ではありません。ただ、ホームページの手入れの優先順位を決める材料になるため、入れておくと判断がしやすくなります。導入は制作会社や保守会社にご相談ください。
どのくらいの頻度で見ればよいですか?
月に1回、同じ日に10〜15分ほど見る形が続けやすいです。毎日見る必要はありません。
自院の閲覧も数字に含まれますか?
設定によっては含まれることがあります。数字の読み方に迷う時は、制作会社や保守会社に確かめてください。
数字が減っていたら、何か問題が起きていますか?
減ったことだけでは判断できません。季節や診療科による変動もあります。前の年の同じ時期との比較や、ホームページの変更履歴と照らし合わせて確かめます。
解析の画面は、誰が見られるようにすればよいですか?
院長と、更新を担当する人など必要な人に限るのが安心です。退職時には権限を外します。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


