トラブル対処
ホームページの停止が長引く時、患者さんへの伝え方と連絡の順番
ホームページが見られない状態が、数時間、数日と続いた時、患者さんからは「今日は診療していますか」「予約はどうなりますか」という問い合わせが増えます。復旧は専門の方の作業ですが、患者さんへの案内は、医院が自分で判断して動くものです。ホームページが使えない間も、診療の案内が届くようにしておく必要があります。この記事では、停止が長引く時の連絡の順番と、そのまま使える案内文の例をまとめます。
ホームページが止まった時、患者さんが困ること
ホームページには、診療時間、休診日、アクセス、予約の方法など、来院前に確認したい情報が載っています。これが見られなくなると、患者さんは次のように困ります。
- 今日の診療の有無や、診療時間が分からない
- 予約や問診のボタンが使えず、手続きが進まない
- 場所や行き方を確認できない
- 医院に何か問題があったのではないかと不安になる
原因の調査や復旧は、制作会社や保守会社が行います。原因の確認の順番はホームページが表示されない原因と確認順にまとめています。この記事は、その間に医院が行う「患者さんへの案内」に絞って整理します。
連絡の順番:ホームページに頼らない窓口を使う
ホームページが使えない時は、ホームページ以外の窓口で知らせる必要があります。次の順番で動くと、混乱が少なくなります。
- 院内で状況を共有する受付・看護師・事務長など、問い合わせを受ける職員全員に、ホームページが見られないこと、復旧の見込みを伝えます。同じ説明を全員ができるようにします。
- 電話の対応を整える問い合わせの多くは電話に来ます。受付が使う一言の案内文を用意し、自動音声がある場合は、必要に応じて内容を更新します。
- 医院の入口で知らせる院内や入口の掲示で、ホームページが見られないことと、予約・問い合わせの方法を案内します。
- ほかの窓口でも知らせるすでにSNSやメール配信など、患者さんと連絡を取れる窓口があれば、そこでも短く知らせます。
- 復旧したら知らせる表示が戻ったら、ホームページを確認したうえで、案内の掲示などを外し、完了をお知らせします。
SNSなど別の窓口を使うかどうかは、普段の運用に合わせて判断してください。使っていない窓口を急に始めるのは、かえって混乱のもとになります。窓口の考え方はSNSとホームページの優先順位でも触れています。
そのまま使える案内文の例
案内文は、短く、事実だけを書くのが基本です。原因や、攻撃を受けたかどうかを、確認が取れていない段階で書くのは避けてください。
| 使う場面 | 案内文の例 |
|---|---|
| 電話(受付の一言) | 「現在、当院のホームページが一時的にご覧いただけない状態です。診療は通常どおり行っております。ご予約・ご相談はお電話で承ります」 |
| 院内・入口の掲示 | 「ホームページが一時的にご覧いただけません。診療時間・ご予約については、受付までお尋ねください」 |
| SNSやメール配信 | 「ホームページが一時的に表示されない状態です。診療は通常どおりです。復旧まで、お電話でのご案内となります。ご不便をおかけします」 |
| 復旧のお知らせ | 「ホームページの表示が復旧しました。ご不便をおかけしました」 |
ポイント
診療の有無や診療時間は、必ず現在の事実に合わせて書いてください。休診がある場合や、一部の診療ができない場合は、その内容も正確に入れます。案内文の文面は、事前に院内で用意しておくと、あわてずに済みます。
医療広告に関わる表現で迷う場合は、厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って確認し、迷う表現は所管の保健所等にご確認ください。
受付の職員に共有しておきたい、対応メモ
停止の間は、電話の問い合わせを受ける受付の方の負担が増えます。次のような一枚のメモを渡しておくと、誰が出ても同じ対応ができます。
| 項目 | メモに書く内容 |
|---|---|
| 今の状況 | ホームページが見られない。いつから止まっているか |
| 診療への影響 | 診療は通常どおりか、変更があるか |
| よくある質問への答え | 診療時間、予約の方法、場所の案内 |
| 答えてはいけないこと | 原因の推測、復旧の時期の約束 |
| 分からない時の連絡先 | 院内の担当者と、制作会社の連絡先 |
特に「原因の推測」と「復旧の時期の約束」は、確認が取れるまで伝えないのが基本です。見込みが変わった時に、かえって不安を与えてしまうためです。復旧の見込みが分かったら、メモを更新して、全員に共有してください。
停止が長引く時に、制作会社へ確認したいこと
復旧が長引く時は、院内の案内と並行して、制作会社や保守会社に次の点を確認してください。見通しが分かると、案内の内容も決めやすくなります。停止の原因が分からない時は、無料の自動診断で状態を確かめることもできます。
| 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 原因は分かっているか | 「今、分かっている範囲で、原因を教えてください」 |
| 復旧の見込み | 「いつ頃までに戻りそうですか。見込みが変わったら連絡をください」 |
| データへの影響 | 「ホームページのデータや、フォームの内容に影響はありますか」 |
| 次の連絡の時間 | 「次の状況報告は、何時にいただけますか」 |
連絡がつかない場合は、制作会社と連絡が取れない時の対処法を確認してください。不審な書き換えが疑われる場合は、改ざんされた時の対処の最初の動きも参考になります。
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停止に備えて、普段から決めておくこと
いざという時にあわてないために、次のことを平時に決めておくと安心です。
- 案内文のひな形:電話・掲示・SNS用の短い文面を、あらかじめ作っておく
- 緊急の連絡先:制作会社・保守会社・サーバーの窓口を、一枚の紙にまとめる
- 判断する人:案内を出すかどうかを、誰が決めるかを決めておく
- 別の窓口:電話番号や、案内を出せる窓口が、患者さんに伝わっているか確認する
- 訓練の日:年に一度、案内文の使い方を職員で確認する
訓練といっても、大げさなものではありません。年に一度、職員が集まる機会に、案内文のひな形を声に出して読み、「この場合はどう伝えるか」を数分確認するだけでも、実際の場面で落ち着いて動けます。
バックアップから戻せる体制になっているかも、あわせて確認すると安心です。バックアップを戻す練習で手順を紹介しています。
HPドクターでは、今の制作会社との契約はそのままで、ホームページの状態を確認する無料のセカンドオピニオンを行っています。緊急時の体制や、連絡の順番に不安がある場合は、ご相談ください。緊急時の受付は24時間行っています。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
ホームページが止まったことは、患者さんに伝えるべきですか?
問い合わせが増える見込みがある場合や、予約・案内に影響が出る場合は、短く知らせるのが親切です。原因の推測は書かず、診療の状況と問い合わせ先だけを伝えてください。
原因が分からない段階で、何と伝えればよいですか?
「一時的にご覧いただけない状態です」とだけ伝えれば十分です。攻撃や不具合など、確認できていない原因は書かないでください。
SNSを使っていない場合は、どうすればよいですか?
電話の案内と、院内・入口の掲示で、多くの場合は対応できます。使っていない窓口を急に開設する必要はありません。
予約の仕組みが止まっている場合は、どうなりますか?
予約や問診が外部の仕組みの場合は、その仕組みの状況を、提供元や制作会社に確認してください。その間は、電話での受付に切り替える案内を出します。
復旧後にも、お知らせは必要ですか?
案内を出していた場合は、掲示を外し、復旧の一言を出すと、患者さんも安心されます。長い文章は不要です。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


