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医療機関のルール

クリニックのホームページの著作権:写真・文章・デザインの扱い

公開 2026年10月26日 約5分で読めます

ホームページの写真や文章は、誰のものなのでしょうか。制作会社にお願いして作ってもらったデザインを、他の場所で使ってよいのか。別のサイトの文章を参考に書いてしまっていないか。気になりながらも、確認しないままになっている院長は少なくありません。この記事では、ホームページの著作権について、一般的な考え方と、クリニックが確認しておきたい点を整理します。法律の細かな判断は、専門家(弁護士など)にご確認ください。

そもそも著作権とは:ホームページのどこに関係するか

著作権は、文章・写真・イラスト・デザインなどの「創作したもの」を守るための権利です。ホームページの多くの部分が、これに関わります。

ホームページの要素著作権が関わる例
文章診療内容の説明、院長あいさつ、コラム
写真院内・外観、スタッフ、院長の写真
イラスト・アイコンキャラクター、図解、ロゴ
デザイン・レイアウトページの構成、配色、全体の見た目
プログラム動きの部分(制作会社が作った仕組みなど)

ここで大切なのは、「お金を払って作ってもらったから、すべて自分のもの」とは限らないということです。権利の扱いは、契約の取り決めで決まるのが一般的です。

制作会社に頼んだ場合:確認したい3つのこと

制作会社に作ってもらったホームページについて、次の3点を契約書や見積書で確認します。

制作会社との契約で確認したい3つの図です。写真や文章など、納品物の権利が誰にあるか、デザインや仕組みを別の会社に引き継いで使ってよいか、制作会社が事例として公開してよいかを、契約書や見積書で確認します。
契約で確認したい3つ
  • 権利が誰にあるか:写真・文章・デザインの権利が、医院に渡るのか、制作会社に残るのか
  • 引き継いで使えるか:他の会社に保守や改修を頼んでよいか。仕組み(プログラム)の使用に条件があるか
  • 制作会社の実績としての掲載:制作会社が自社の実績として、ホームページの画面を載せてよいか

取り決めが書かれていない場合もあります。その場合でも、すぐに問題になるとは限りませんが、制作会社の変更を考える時に困ることがあります。進め方は制作会社を変えたい時の進め方や、保守契約書で確認したい項目をご覧ください。

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写真・イラスト・文章を使う時の注意

ホームページに載せる素材を、どこから用意したかによって、確認することが変わります。

素材の出どころ確認すること
院内で撮影した写真撮影した人、写り込んだ人(患者さん・スタッフ)の同意
カメラマンに依頼した写真利用範囲・期間・加工の可否を書面で確認
素材サイトの写真・イラスト利用規約(商用利用、医療機関での利用、加工の可否、表記の要否)
他のサイトの文章・画像原則、無断で転載しない。引用する場合も、出典と範囲に配慮する
業者・メーカーから提供された資料掲載してよい範囲を確認する

素材サイトを使う場合は、利用規約をよく読むことが大切です。無料のものでも、条件がついていることがあります。素材の選び方は、今後の記事でも扱いますが、まずは「出どころと条件を記録しておく」ことから始めてください。

写り込みにも注意

院内の写真に患者さんが写り込んでいないか、書類や画面が読み取れる状態で写っていないか、掲載前に確認してください。スタッフの写真は、本人の同意を得ることが大切です。院長の写真の扱いは院長の写真・プロフィールの注意点も参考になります。

文章を書く時の注意:「参考にする」と「写す」は別です

診療内容の説明は、同じ病気や治療を扱う以上、似た表現になりやすいものです。ただ、他のクリニックや病院のサイトの文章を、そのまま、または少し言い換えただけで使うことは避けてください。

  • 自分の言葉で、自院の診療方針や流れを書く
  • 参考にした資料は、出典を記録しておく
  • 学会や公的機関の情報を紹介する時は、出典を明記する
  • 制作会社が用意した文章は、他と重複していないか確認を頼む

また、医療に関する表現は、広告のルールにも関わります。厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って考え、迷う表現は所管の保健所等にご確認ください。詳しくは医療広告ガイドラインとホームページをご覧ください。

よく伺うお話:こんな時はどうする?

著作権まわりで、クリニックからよく伺うお話を、一般的な考え方で整理します。個別の判断は、専門家にご確認ください。

場面一般的な考え方
昔の制作会社が作った写真を使い続けている利用の取り決めを確認し、不明なら制作会社や専門家に確認する
ネットで見つけた画像を載せたい出どころと利用条件が分からない画像は使わない
メーカー提供のパンフレットの画像を載せたいメーカーに掲載の可否と範囲を確認する
スタッフが撮った写真を使いたい撮影者と写っている人の同意を確認し、記録する
退職したスタッフの写真が載ったまま本人の意向を確認し、必要なら差し替える

どの場面にも共通するのは、「出どころが分かる」「条件を確認した」「記録がある」の3つがそろっていれば、後から慌てにくいということです。迷った時は、使う前に立ち止まり、確認できるまで載せない、という判断も大切です。

ホームページを引き継ぐ時にも関係します

制作会社を変える時や、承継開業でホームページを引き継ぐ時には、素材の権利の扱いが問題になることがあります。前の持ち主や制作会社が使っていた素材を、そのまま使い続けてよいかの確認が必要です。

  • 引き継ぐ前に、使われている写真・文章の出どころを聞く
  • 出どころが不明な素材は、差し替えを検討する(差し替えの時期は、診療に影響しない時期を選ぶ)
  • 引き継いだ後の素材の一覧表を、新たに作る
  • 前の制作会社との取り決めがあれば、書面を受け取る

承継の場面での確認は、承継開業でホームページを引き継ぐ時のチェックリストにまとめています。あわせてご覧ください。

記録を残して、いざという時に備える

素材の出どころや条件を記録しておくと、「この写真、どこで手に入れたのだったか」と困ることが減ります。簡単な一覧表で十分です。

  1. 素材の一覧表を作る写真・イラスト・文章ごとに、使っている場所を記録します。
  2. 出どころを書く撮影者、素材サイト名、利用規約を確認した日を書きます。
  3. 条件を書く利用の範囲、期限、表記の要否を書きます。
  4. 更新のたびに追加する新しい素材を使ったら、その場で記録します(更新履歴と一緒に管理すると便利です)。

もし、ホームページの素材について「出どころが分からない」「制作会社との取り決めが不明」という場合は、まず現状の整理から始めます。HPドクターの無料セカンドオピニオンでは、ホームページの状態と契約まわりの整理を、専門家と一緒に確認できます。法律にかかわる判断は、弁護士などの専門家にご確認ください。ご自身のサイトの状態が気になる方は、無料セカンドオピニオンもご利用ください。

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今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。

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よくあるご質問

制作会社に作ってもらったホームページの権利は、医院のものですか?

契約の取り決めによって異なります。納品物の権利が医院に移るのか、制作会社に残るのかは、契約書や見積書でご確認ください。不明な場合は、制作会社に確認し、専門家にもご相談ください。

他のクリニックのホームページを参考にしてもよいですか?

構成や考え方を参考にすること自体と、文章や写真をそのまま使うことは別です。文章や画像を写すことは避け、自院の言葉で書いてください。

無料の素材サイトの写真は、自由に使えますか?

サイトごとに利用規約があり、条件がつくことがあります。商用利用や医療機関での利用の可否、加工や表記の要否を、使う前に確認してください。

スタッフの写真を載せる時、どうすればよいですか?

掲載の目的と範囲を伝えたうえで、本人の同意を得てください。退職した場合の扱いも、あらかじめ決めておくと安心です。

著作権のことで相談できますか?

法律にかかわる判断は、弁護士などの専門家にご確認ください。HPドクターでは、ホームページの状態や契約まわりの整理について、無料のセカンドオピニオンで承っています。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。