トラブル対処
ホームページ制作会社が廃業した時にやること:クリニックの確認順
「ホームページを作ってくれた会社が、なくなったらしい」。電話がつながらない、メールが戻ってくる、ホームページのお知らせ欄も更新できない。そんな状況に突然なると、ホームページそのものが消えてしまうのではと不安になります。結論から言えば、慌てて何かを変える必要はなく、先に確かめる順番があります。この記事では、制作会社が廃業した時に、クリニックが確認したい4つのものと、引き継ぎ先を探すまでの流れをまとめます。
まず落ち着いて:廃業してもすぐにホームページが消えるわけではありません
制作会社が廃業しても、ホームページがその日に表示されなくなるとは限りません。ホームページは、ドメイン(インターネット上の住所)・サーバー(データを置く場所)・ホームページの中身(データ)の3つで成り立っていて、それぞれの契約が続いている間は表示され続けるのが一般的です。
ただし、これらの契約を制作会社が代わりに払っていた場合は注意が必要です。支払いが止まると、いずれ更新が切れて表示されなくなるおそれがあります。つまり、まず知りたいのは「誰の名義で、いつまで契約が続いているか」です。
最初にやってはいけないこと
焦って別の会社に作り直しを頼んだり、サーバーの契約を勝手に解約したりするのは待ってください。今の状態を把握する前に動くと、ドメインやデータを失う原因になります。
制作会社と連絡が取れない場合の一般的な確認の順番は、制作会社と連絡が取れない時の対処法にもまとめています。廃業の場合も、考え方は同じです。
確認したい4つのもの:ドメイン・サーバー・管理画面・データ
次の4つについて、「契約者は誰か」「どこに情報があるか」を順に確かめます。
| 確認するもの | 見る場所の例 | 分かること |
|---|---|---|
| ドメイン | 契約時の書類・メール、ドメインの登録情報の検索 | 名義人・更新期限 |
| サーバー | サーバー会社からの請求・お知らせメール | 契約会社・支払い方法 |
| 管理画面 | 開業時にもらった資料・メールの記録 | ログイン情報があるか |
| データ | 制作会社から受け取った納品物・バックアップ | 作り直さずに移せるか |
ドメインの名義の調べ方は、ドメインの名義を確認する方法で詳しく説明しています。名義が医院になっていれば、制作会社がなくなっても、医院の判断で次の手を打てます。今のサイトの状態は、無料の自動診断で先に確かめておくと整理しやすくなります。
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ケース別:名義が誰かで、次にやることが変わります
確認の結果によって、進め方が変わります。よく伺うお話をもとに、3つの場合に分けて整理します。
| 状況 | 次にやること | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| ドメイン・サーバーとも医院名義 | 支払いが続いているか確認し、引き継ぎ先の保守会社を探す | 表示が続いていても、更新や修正の窓口が無い状態なのは変わりません |
| ドメインは制作会社名義 | ドメインを管理している会社(レジストラ)に、名義変更や移管の手順を確認する | 制作会社と連絡が取れないと手続きが止まることがあるため、早めに相談する |
| サーバーが制作会社の契約 | サーバー会社に、契約者が不在の場合の手順を問い合わせる | 本人確認の書類を求められることがあります |
いずれの場合も、今ホームページが表示されている間は「時間の余裕がある」状態です。支払い方法がクレジットカードの場合、カードの有効期限や解約で、ある日突然止まることもあります。請求のメールがどこに届いているかを、先に探しておきましょう。
期限切れには注意
ドメインやサーバーの更新が切れると、ホームページが表示されなくなったり、メールが届かなくなったりします。期限の確認は最優先です。詳しくはドメインの更新を忘れるとどうなるかをご覧ください。
引き継ぎ先を探す時の進め方
今後の更新や修正、トラブル時の相談先を決めます。作り直しを前提にせず、まずは「今のホームページを、そのまま見てもらう」ところから始めるのがおすすめです。
- 現状を書き出すドメイン・サーバー・管理画面・データの4点について、分かったことと分からないことをメモにします。
- 引き継ぎ先の候補に相談する保守会社や、別の制作会社に、現状のメモを見せて相談します。保守会社の見方は保守会社の選び方が参考になります。
- 必要な名義変更を進めるドメインやサーバーの名義を医院にそろえます。手続きの要否は、各会社の案内に沿ってご確認ください。
- 控え(バックアップ)を取るホームページ全体の控えを取り、院内でも保管します。方法はバックアップの取り方を参照してください。
- 管理の分担を決めるパスワードの保管や、更新を頼む窓口を決めて、記録します。
なお、引き継ぎ先は今の制作会社の代わりである必要はありません。保守だけを任せる、更新のたびに相談する、など形はさまざまです。条件を比べる時は保守契約書で確認したい項目も役立ちます。
各社に問い合わせる時に、手元に用意しておきたいもの
ドメインやサーバーの会社に問い合わせると、本人確認や契約の確認を求められます。次のものを先に集めておくと、やり取りがスムーズです。
- 医院の正式名称・所在地・代表者名が分かる書類(開設の届出の控えなど)
- ホームページのアドレス(例:○○clinic.jp の部分)
- 契約時や請求時のメール、請求書、領収書
- 制作会社の名称・連絡先・最後にやり取りした日付
- ホームページで不具合が出ている場合は、その画面の写真
なお、問い合わせの窓口は会社ごとに違います。電話・フォーム・メールのどれが使えるかは、各社の案内ページでご確認ください。やり取りの内容は、日付と担当者名を添えて記録しておくと、後で別の会社に引き継ぐ時にも役立ちます。
また、制作会社の廃業に関する情報は、公的な手続きの状況によって扱いが異なります。債権や契約上の扱いなど、法律にかかわる部分は、一般的な考え方にとどめ、専門家(弁護士など)にご確認ください。
同じことを繰り返さないための備え
制作会社がなくなる出来事は、ホームページを持つどのクリニックにも起こり得ます。次の備えをしておくと、いざという時の負担が軽くなります。
- 名義を医院にそろえる:ドメインとサーバーの契約者を、できるだけ医院の名義にしておく
- 情報を院内で保管する:ログイン情報と契約先の連絡先を、複数人が分かる形で記録する
- 控えを定期的に取る:ホームページ全体のデータを、制作会社以外の場所にも置く
- 更新の記録を残す:何をいつ直したかを残しておく(更新履歴の残し方)
- 相談先を複数持つ:制作会社のほかに、第三者に見てもらえる関係をつくる
HPドクターは、今の制作会社との契約はそのままで、保守だけをお受けすることもできます。「名義がどうなっているか分からない」「引き継ぎ先を探している」という段階でも、無料の自動診断と専門家によるセカンドオピニオンをご利用いただけます。
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今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。
無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
制作会社が廃業すると、ホームページはすぐに消えますか?
すぐに消えるとは限りません。ドメインやサーバーの契約が続いている間は表示されるのが一般的です。ただし、支払いを制作会社が行っていた場合は、更新が切れた時点で表示されなくなるおそれがあります。早めに名義と期限を確認してください。
名義が制作会社になっていた場合、取り戻せますか?
手続きの可否は、各会社の規約や状況によって異なります。まずドメインやサーバーを管理している会社に、契約者が不在の場合の手順を問い合わせるのが一般的です。迷う場合は、専門家にご相談ください。
ログイン情報が分からない時はどうすればよいですか?
開業時の資料やメールに記録が残っていないか探してください。見つからない場合も、サーバー会社やサービス提供元の手順で、本人確認のうえ再設定できることがあります。
作り直しは必要ですか?
必ずしも必要ではありません。現在のホームページがそのまま使えるかを確認し、必要な部分だけ直す方法もあります。判断の考え方は作り直しか修正かの判断をご覧ください。
相談だけでも大丈夫ですか?
はい。HPドクターでは、無料の自動診断と、専門家による無料セカンドオピニオンをご用意しています。今の制作会社との契約を変える必要もありません。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


