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「初診の方へ」ページを見直す時の確認点|クリニック向け

公開 2026年11月4日 約5分で読めます

初めて来院する患者さんは、受診前にホームページで「何を持っていけばよいか」「予約は要るか」を確かめます。そこで情報が見つからないと、電話での問い合わせが増え、受付の負担にもなります。「初診の方へ」のページは、開業時に作ったまま変わっていないことも多い場所です。この記事では、このページを見直す時の確認点を、院内でできる範囲でご紹介します。

「初診の方へ」ページが果たす役割

このページの役割は、初めての患者さんの「不安」を減らすことです。初めての医院は、どこに入ればよいのか、何を聞かれるのか、費用はどのくらいかかるのか、分からないことが重なります。ページで先に答えておけば、来院当日の流れがなめらかになります。

受付で同じ質問を何度も受けている場合、それはページに書き足す候補です。電話で多い問い合わせを、ページの内容に変えていくだけで、受付の負担は軽くなります。

一方で、このページは古くなりやすい場所でもあります。予約の方法を変えた、問診票の様式が変わった、支払い方法を増やした。診療案内全体の見直しは診療案内ページを患者さん目線で読み直す手順で扱っていますので、あわせてご覧ください。

たとえば、「初めてでも予約なしで受診できるのか」「紹介状がなくても大丈夫か」「小さな子どもを連れて行ってもよいか」といった疑問は、どの医院でも出やすいものです。こうした疑問の答えを、ページの上のほうに置くだけでも、初めての方の安心感が変わります。

情報は「来院前→持ち物→来院時→診察後」の順に

書く内容は、患者さんが動く順に並べると、読み手が迷いません。

初診の方へのページに入れたい情報を時系列で並べた図です。来院前は受診できる症状と予約の要否や方法、持ち物は保険証や問診票やお薬手帳、来院時は受付の流れ、診察後はお会計と次回の予約を案内します。
時系列に並べた初診ページの構成
場面載せたい内容古くなりやすい点
来院前診られる症状、予約の要否と方法、電話の受付時間予約システムの変更、受付時間
持ち物保険証、お薬手帳、紹介状、問診票マイナンバーカードの扱いなど運用の変更
来院時受付の流れ、待合室の使い方、付き添いの案内感染対策の運用、混雑する時間帯の目安
診察後お会計、お薬、次回の予約、支払い方法キャッシュレス対応の追加・終了

ポイント

問診票をホームページから印刷・入力できるようにする場合は、入力された情報の扱いを事前に決めておきます。考え方は問い合わせフォームの個人情報とWeb予約・Web問診のセキュリティが参考になります。

ここで大切なのは、すべてを詳しく書くことではありません。患者さんが「次に何をすればよいか」を、1つの画面で判断できることです。長い説明が必要な項目は、要点だけを先に書き、詳しい内容は別のページや折りたたみにして、リンクで案内するほうが読みやすくなります。

また、書いてある内容は「いま実際にやっていること」だけにします。以前の運用が残っていると、当日の窓口でのずれにつながります。

見直しの手順

  1. 受付の「よくある質問」を書き出す直近の電話や窓口で、初診の方から多く聞かれた質問を、職員から集めます。
  2. 現在のページと見比べる質問の答えが、ページに載っているか確かめます。載っていなければ、書き足す候補です。
  3. 実際の運用と合わせる予約方法、持ち物、受付の流れを、いま院内で行っている通りに直します。
  4. 問い合わせの入口を見える場所に置く予約のボタンと電話番号が、スクロールせずに見える位置にあるか、スマホで確かめます。
  5. 公開後、初診の方に聞いてみる「ホームページで分かりましたか」と、窓口で一言聞いてみます。

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表示の確認は、実際のスマホで行うのが確実です。手順はスマホ表示の見づらさの確認も参考にしてください。

見直しの時は、受付の職員の方に、初診の方が窓口でどんな順に質問してくるかを思い出してもらうのが近道です。紙に書き出してみると、ページの並びとのずれがよく見えます。完成した内容は、そのまま受付の説明にも使えるので、院内の案内にもそろえておくと、説明に差が出にくくなります。

よくある見落としと、書き方の注意

  • 予約ボタンが押せない・遷移先が古い:確認の仕方は予約ボタンが反応しない時の確認にまとめています
  • 診療時間の表と食い違う:時間の変更時は、すべての場所を直します(診療時間変更の確認手順)
  • 持ち物の書き方が曖昧:「あれば持参」と「必須」を分けて書くと、問い合わせが減ります
  • 費用の目安を載せる場合:保険診療と自費診療を分け、一般的な目安にとどめます。個別の金額は窓口でご案内、と添えると誤解を防げます

「初診の方へ」の文章も、診療内容や広告表現の観点では、厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って考えます。迷う表現は、所管の保健所等にご確認ください。

気をつけたい点

直す前の文章と画像は、控えを残してから作業してください。表示が崩れた時に、すぐ元へ戻せます。

見直しの頻度と、院内の役割分担

このページは、運用が変わるたびに直す場所です。年に1〜2回の定期の読み直しに加えて、次のような時には臨時で確認します。

  • 予約や問診の方法を変えた時
  • 診療時間・休診日を変えた時
  • 感染対策などの院内ルールを変えた時
  • 医師の入れ替わりや診療科の追加があった時(診療科の追加・変更の流れ)

受付の職員が「気づいたらメモする」ルールにしておくと、ページの見直しが現場の声から始まります。修正作業を院内で行うか、制作会社に頼むかも、あらかじめ決めておくと迷いません。

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スマホで初診ページを開いて、実際に院内の誰かが「初めての人のつもり」で、予約から来院までの流れを追ってみる確認も有効です。ページ上の電話番号を押して発信画面が開くか、地図のリンクが正しい場所を指すか、といった細かい点も、あわせて確かめられます。

よくあるご質問

初診の方へのページに、問診票を載せてもよいですか?

載せること自体は可能ですが、入力された情報の扱いを先に決める必要があります。印刷して持参する形にするか、入力フォームにするかで、注意点が変わります。専門家にもご確認ください。

予約が不要の医院でも、このページは必要ですか?

必要です。予約が不要であることを明記するだけでも、問い合わせが減ります。あわせて、混みやすい時間帯の目安を書く場合は、一般的な表現にとどめるとよいでしょう。

どのくらいの頻度で見直せばよいですか?

運用が変わった時に直し、加えて年に1〜2回は全体を読み直すのが目安です。診療時間の変更の際は、このページの記載も一緒に確認してください。

ページを自分で直すのが不安です。

文章の修正は院内で行い、レイアウトや仕組みに関わる部分は制作会社や保守会社に頼む、という分け方も現実的です。依頼の仕方は、制作会社への伝え方の記事も参考にしてください。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。