更新・保守
ホームページのサーバー移転の前に確認しておくこと:クリニックの事前チェック
制作会社から「サーバーを移したい」と言われた、あるいは費用や性能を見直すために、今のサーバーから別のサーバーへ移すことを考えている。そんな時、ホームページそのものだけでなく、医院のメールや問い合わせフォーム、予約の仕組みにも影響が出ることがあります。移転は専門の方が行う作業ですが、医院側が事前に確認しておくと、止まる時間も、思わぬ不具合も減らせます。この記事では、移転の前・当日・あとに分けて、確認したい項目をまとめます。
サーバーの移転とは?医院に何が起きるのか
ホームページのデータは、サーバー(インターネット上の置き場所)に保管されています。サーバーの移転とは、その置き場所を別の会社や別のプランに引っ越すことです。引っ越しの理由は、費用の見直し、表示の速さの改善、サポートが終わる古いサーバーからの切り替えなど、さまざまです。
ホームページを見る人にとっては、アドレスも見た目も変わらないのが理想です。ただ、移転の作業中や直後は、次のようなことが起きる可能性があります。
- 一時的にホームページが表示されない、または古い内容が表示される
- お問い合わせフォームのメールが、しばらく届かなくなる
- 医院のメールアドレス(ドメインのメール)が、一時的に使えなくなる
- 予約や問診の仕組みと、うまくつながらなくなる
どれも、事前に分かっていれば備えられることです。移転の段取りは制作会社が持っていても、診療への影響を判断できるのは医院だけです。
移転の前に確認する5つのこと
移転が決まったら、実際の作業に入る前に、次の5つを制作会社に確認し、答えを文面でもらってください。
| 確認すること | 聞き方の例 | なぜ大切か |
|---|---|---|
| 移転の理由と、新しい場所の契約者 | 「新しいサーバーの契約者は誰になりますか」 | 名義が制作会社だと、将来の乗り換えが難しくなる。ドメインの名義も同様 |
| 移転のスケジュール | 「作業の日と、表示が止まる可能性のある時間を教えてください」 | 診療時間や休診日を避けて決められる |
| バックアップの有無 | 「移転前の完全なコピーを、別の場所に取っておいてもらえますか」 | 失敗しても元に戻せる |
| メールへの影響 | 「医院のメールは、移転後も同じように使えますか」 | 受付や予約の連絡が止まるのを防ぐ |
| フォームや予約の仕組みの設定 | 「フォームや外部の仕組みの設定も、移す対象に含まれますか」 | 移転後に届かなくなる事故を防ぐ |
特に「医院のメール」は、ホームページと同じサーバーで動いていることが多く、見落としやすい部分です。メールが届かない場合の確認は問い合わせフォームのメールが届かない時の確認ポイントも参考にしてください。
移転の当日にやること:院内の動き方
当日の作業は制作会社が行いますが、院内でも次のように動くと、安心です。
- 作業の時間を共有する作業の開始・終了の予定を、受付や関係する職員に伝えておきます。作業中に連絡が取れる制作会社の担当者の電話番号も確認します。
- 切り替え前の画面を控えるトップページや診療案内の画面を、写真で控えます。移転後に見比べるためです。
- お知らせを出す必要があるか判断する長く止まる可能性がある場合は、電話での案内や、SNSでの告知が必要か考えます。
- 終わったら連絡をもらう作業が終わったら、制作会社から連絡をもらい、次の「移転のあとの確認」に進みます。
ポイント
切り替えの間は、古い場所と新しい場所のどちらを見ているのかが、見る人によって違うことがあります。院内の端末で見て「直っていない」と感じても、少し時間をおくと切り替わる場合があります。判断に迷ったら、制作会社に確認してください。
移転のあとに確認すること:チェックリスト
移転が終わったら、次の項目を、実際に自分の目と手で確かめてください。パソコンとスマートフォンの両方で見ると、見落としが減ります。移転前に今のサイトの状態を知りたい時は、無料の自動診断をお使いください。
- □ トップページ、診療案内、アクセスなど、主なページが表示される
- □ 診療時間・住所・電話番号に、古い情報や崩れがない
- □ 画像や地図、動画の埋め込みが表示される
- □ お問い合わせフォームから試しに送信し、メールが届く
- □ 予約・問診など、外部の仕組みへのボタンが動く
- □ アドレス欄に鍵マークが表示される(通信の暗号化)
- □ 医院のメールアドレスで、送受信ができる
- □ 管理画面にログインでき、お知らせを出せる
鍵マークが消えていた場合は、「保護されていない通信」の消し方で、原因の確認の流れを紹介しています。表示が戻らない場合はホームページが表示されない原因と確認順が役立ちます。
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移転後に起きやすい不具合と、最初の対応
どれだけ準備しても、移転後に小さな不具合が出ることはあります。慌てずに、次の表で当たりをつけてから、制作会社へ連絡してください。
| 起きたこと | 考えられる原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 古い内容のページが表示される | 切り替えがまだ全体に行き渡っていない | 時間をおいて、別の端末でも見る |
| フォームの送信後にエラーが出る | メールの送信設定が新しい環境に合っていない | 試した日時と画面を控え、制作会社へ連絡 |
| 画像が一部表示されない | 画像のデータが移りきっていない | 該当のページを写真で控えて依頼する |
| 管理画面に入れない | ログインの設定が変わった | 管理画面に入れない時の対処を確認する |
不具合を伝える時は、「いつ」「どのページで」「何をしたら」「どう表示されたか」を書いてください。伝え方のコツは、制作会社への依頼全般に通じます。移転の直後は、数日間は意識して画面を見る習慣をつけると、早めに気づけます。
移転で後悔しないために:契約と記録のポイント
移転は、契約を見直す良い機会でもあります。次の点を整理しておくと、のちのトラブルを避けられます。
| 整理すること | 内容 |
|---|---|
| 古いサーバーの契約 | 解約のタイミングを決める。移転直後に解約すると、戻せなくなる |
| 請求の宛先と更新日 | 新しいサーバーの更新日と、連絡が届くメールアドレスを医院側で把握する |
| 管理画面のIDの引き継ぎ | 新しい環境のIDとパスワードを、決まった保管場所に残す |
| 作業の記録 | 移転の日付と内容を、更新履歴に残す |
古いサーバーの解約は、新しい環境で一通りの確認が終わり、数日から数週間、問題なく動いてからにするのが無難です。解約の時期は、制作会社と相談して、日付を文面で残してください。
契約の更新日を忘れた場合の影響は、サーバー契約が切れるとどうなるかにまとめています。記録の残し方は更新履歴を参考にしてください。
HPドクターでは、今の制作会社との契約はそのままで、ホームページの状態を確認する無料のセカンドオピニオンを行っています。移転の計画や、見積りの中身について知りたい場合は、ご相談ください。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
サーバーを移すと、ホームページのアドレスは変わりますか?
通常は変わりません。ただし、移転の方法によっては、アドレスの設定を切り替える作業が必要です。変わるかどうかは、移転の前に制作会社へ確認してください。
移転のあいだ、ホームページは必ず止まりますか?
止まらない方法で行う場合も多いです。ただし、切り替えの前後に、一時的に表示が乱れる時間が出ることもあります。予定を事前に聞いておくと安心です。
移転の費用は、どのくらいかかりますか?
内容によって異なります。サーバーの契約費用と、作業の費用は別になるのが一般的です。見積書で、何に対しての金額なのかを確認してください。
制作会社に任せきりで問題ありませんか?
作業自体は任せて構いません。ただ、名義、メール、バックアップ、日程の4つは、医院側でも確認しておくことをおすすめします。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


